MotoGP

ドビツィオーゾ分析『ホンダ、ドゥカティ、アプリリア、ペトロナス、KTMについて』2021ドーハGP

『ドビツィオーゾ:ホンダ、ドゥカティアプリリア、ペトロナス、KTMについて』

★3月よりカタールでモトGPの開幕戦が行われ、そのまま2連戦となっていた(1戦目は3月28日、2戦目は4月4日)。

★今シーズン、参戦していないアンドレア・ドヴィツィオーゾがカタール2戦について、イタリア紙のポッドキャストで次のように話した。

【ドヴィ選手が参戦していた頃、カタール戦はどうだったの?】
「いつも順調でしたよ。(優勝した)最近の2年間だけが良かったのではなく、あそこのコースについては常に上手く読み取ることができたんですよ。
ただ、去年はあそこでモトGPレースが行われなかったから…現在のタイヤでね。
モトGPをTV観戦するって言うのは、格別なものがありましたね。良いレースばかりだったじゃないですか。」

【では、早速、カタールでのホンダについては?】
「詳しいデータやなぜ苦戦してるのかを把握するのは、ほぼ不可能ですからねぇ。ただ、カタールでは以前から苦戦していたし。ホンダにとっては特殊なトラックですからね。
とにかく、ホンダ機が劣化してしまったと言うことではないですよ。他のメーカーが一歩前進しただけだから。
はたから見ている限りでは、かなり極端なマシンと言う感じだけど、でも、破格ライダーが乗れば勝てるわけでしょ。つまり、チャンスはあるってことですよ。
まぁ、確かに転倒は多いけど…。極端な状況下では、何かが上手く機能しないのでしょうね。」

【ドゥカティについては?プライベーターがファクトリーを上回っていたが…】
「マシンは同じですからね。プラマックもファクトリーも最新機でしょ。ただ、ライダーやチームの管理・運営が多少は異なるわけで…。
でも、今回のカタール2戦については、細かい所をきちんと見ていかなければ…特殊なトラックだし、テストもカタールだけだったし。しかも、レースではけっこうな集団戦になっていたから、グリッド順位が物を言うわけでしょ。あと、現在のタイヤでは操縦法も限られてくるし。ヤマハやスズキの選手が上位スタートなら、独走逃げ切り優勝ができるわけでね。」

【アプリリアについては?】
「戦闘力がかなり高かく、特にアレイシ・エスパルガロが強い走りをしてましたね。マシンを把握しきっていて、確信もあるのでしょ。
あまり上手くいってないプロジェクトに加わってる時は、一歩前進するごとに優勝並みの快挙だから。今回、アプリリア機は2戦とも速かったですからねぇ。ただ、カタールと言うのは特殊なトラックではあるけれどね。」

【乗ってみたい気持ちが高まってきた?】
「どうなんですかねぇ…まずはエルゴノミクスが重要になってくるわけだし、僕はチビだから…。
ただ、3日間のテストだから、天気が良ければ時間はあるわけだし。興味はありますよ。長いことドゥカティ機にしか乗ってないんで、別のモトGP機に乗るのは興味深いですからね。」

【ヤマハ・ペトロナスSRTチームについては?】
「はたからは、本当になんとも言えないですね。去年の活躍ぶりを思えば、セリエBチーム扱いするのは間違いだし。
ロッシの状況については、本人しか計り知れないことだけど…ただ、モルビデッリについては、かなり奇妙ですよね。1戦目のFPセッションでは速かったのに、そこからあそこまで道に迷い込むなんて…。
ただ、現在のタイヤになって以来、奇妙なことが起きても不思議はないんですよ。僕だって、去年、自分で走っていた時でさえ良く分からなかったのだから、今なんてねぇ…。
どうしたものか…って感じですよね。ああ言う状況に陥ってしまうのは良くないですよ…説明不能って言うのは良くないから。すべてが限界ぎりぎりで、不安定なんですよね。決して良い光景ではないでしょ。」

【KTMについては?】
「カタールでのパフォーマンスについては、テクニカルな面で1つ説明がつくんですよね。4選手が全員、苦戦してたじゃないですか。つまり、特定の技術トラブルが生じているってことですよ。
ただ、2戦目ではオリヴェイラの戦闘力が高かったから、彼はKTM選手の中では一番向いているように思えます…リーダーになれるかもね。
とにかく、皆、大苦戦していたけど、はた目にはなんとも言えないし…ダニーロ・ペトルッチなら、もっと良く分かるんじゃないんですか。」

[ 後半に続く ]

(参照サイト:『Moto.it』)
(Photo:Instagram

カタール1戦目でモルビデッリ選手に何が起きてたのか?って話は、note『2021カタールGPまとめ』でどうぞ!

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