MotoGP

『KTMは二輪レーサーの育成機関である』ジョバンニ・ザマーニ

『ザマーニ:KTMは二輪レーサーの育成機関である』

★9月7日、チーム・アジョが2022年のモト2クラスに、ペドロ・アコスタ(現在、モト3総合首位)とアウグスト・フェルナンデス(現在、モト2総合6位)を参戦させることを公表した。

★ジョヴァンニ・ザマーニ記者(イタリア衛星放送『SKY』レポーター)が、同件について次のような考察を出した。

《スペインサッカー業界ではレアル・マドリードとFCバルセロナが有する若年選手の育成機関『カンテーラ』が有名だが、二輪レース業界ではKTMが似たようなことを行っている。
KTMはロードレース世界選手権の3クラスにチームを参戦させている唯一のメーカーであり、有望な新人の多くを輩出している『ルーキーズ・カップ』にもマシンを提供しつつ、ペドロ・アコスタのような期待の新星を確保しているのだ。

アコスタ(5月25日で17才になった)は、2019年の『ルーキーズ・カップ』で総合2位を、そして、2020年にはタイトルを獲得し、これにより2021年はチーム・アジョより世界選手権デビューを果たした。
そして、ここまでの12戦で5勝を決め、現在、総合首位に就いており(※2位とは46ポイント差)、KTMとは3年契約を交わし、2022年にはモト2昇格、2024年にはモトGP昇格が約束されている。
これはは、3クラスにチームを参戦させているKTMだからこそ出来ることなのだ。
チーム・アジョと共にKTMは若年ライダー陣にハイレベルな待遇を保証しており、それも同チームが世界選手権におけるベストチームの一つだから出来ることなのである。
それだけではない…若年期から育成することで、KTMは契約金額をかなり減額できるのだ。未来のチャンピオンライダーと、既にチャンピオンになっているライダーと契約するのでは額が大幅に違うのだから。

こうしたKTMの方針のもとで頭角を現してきたライダーの新人がアコスタであり、これまで既にブラッド・ビンダー(26才。2016年モト3総合優勝。モトGPでレース優勝2回)やミゲル・オリヴェイラ(26才。モトGPでレース優勝3回)、ラウル・フェルナンデス(20才。現在、モト2クラス総合2位)が育っている。
フェルナンデス選手と共に2022年よりモトGP昇格するレミー・ガードナー(23才。現在、モト2クラス総合首位)もまた、KTMと深い関わりのあるライダーであり、また、ホルヘ・マルティンも本来ならばKTM機でモトGP昇格するはずだったが、早々にドゥカティ・プラマックに口説き落とされてしまったのだ。

こうした育成機関は、以前、アプリリアも手がけていたことがあり、125/250ccクラスで成功し、ヴァレンティーノ・ロッシやマックス・ビアッジ、マルコ・メランドリのようなイタリアン・ビッグライダーを輩出したものの、最高峰クラス(500cc)には勝てるマシンを投入できずにいた。
ジジ・ダッリーニャはそのアプリリアで頭角を現したエンジニアであり、強い若手ライダーを確保すべく、これまでもモト3クラスへのドゥカティ参戦プロジェクトを推し進めてきたが、いまだ実現に至っていない。
しかし、KTMではこうして大成功を収めており、今後、あのオレンジのカラーリングはどんどん増えていくことだろう。》

(参照サイト:『Moto.it』)
(Photo:Instagram

ビンダーが「最終ラップは、生き残れるかどうかの問題だった」って言った話は、『2021オーストリアGPまとめ』でどうぞ!

created by Rinker
ウィキャン(Wecan)
¥1,642
(2022/08/12 23:33:10時点 Amazon調べ-詳細)

POSTED COMMENT

  1. としあき より:

    ペトロナスの今後にも期待してたんだけどね…
    moto3moto2とチームがあったから…

  2. にっすん より:

    ホンダは言わずもがな草レースにも供給してるのだがな。KTMがしてないカテゴリーもね。ホンダを敵視してるの解るが、器が小さいこと言うからな…いまだにMOTO3騒動のKTM嫌いですわ。

  3. ZC33S より:

    >KTMとは3年契約を交わし、2022年にはモト2昇格、2024年にはモトGP昇格が約束されている。

    既に来年からのMotoGPの4人の内、1人は弾き出される運命なのか。
    青田買いの弊害が何れ出て来そう。
    (もしかしたら、3チーム目のサテライトが誕生したりして…来年以降のSRTが狙われそう)

  4. としあき より:

    >既に来年からのMotoGPの4人の内、1人は弾き出される運命なのか。
    青田買いの弊害が何れ出て来そう。
    ラウルフェルナンデスはYAMAHA機GP昇格狙ってたけど
    YAMAHAに取られたくないKTMが半ば無理やりテック3昇格内定させて
    その玉突き事故でFP中に突然の不意打ち実質クビ宣告されたペトルッチレクオナみたいな例がもう出てるしね…

    あとは2019年ザルコが抜けてから2020年ファクトリーの椅子に
    既にテック3に居たオリベイラ昇格じゃなくて新人のビンダーを入れたのオリベイラ全然納得してなかったし
    ビンダー3年契約延長だからオリベイラよりKTMから期待されてるんだろうな…
    オリベイラ最近レースでも元気無いし…
    KTMはなんかちょっとライダーの扱い下手な感じがする

    まあ同じシートに13年間座ってたペドロサみたいなのが特例みたいなもんあんだが…

    でも仮に2022年シーズン2023年シーズンのKTMライダー全員一線級だったらアコスタ昇格でそれでも誰か犠牲になるんだろうな…
    ある意味ペトルッチもレクオナも成績的にクビにしやすかったって側面はあった…
    メーカーは違うがラバトやアブラハムも…

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。

 

ITATWAGP | イタたわGP