『ストーナー:マルケス中心のマシン開発は駄目だと、ホンダに警告したのに聞いてもらえず…』
★ケーシー・ストーナー(38才、オーストラリア出身)は2006年にホンダLCRからモトGPデビューした。
2007年にドゥカティファクトリーに移籍して、同年、タイトルを獲得したが、その後は体調不良などもあり、総合2〜4位に就いていた。
2011年にホンダファクトリーに移籍し、同年、2回目のタイトルを獲得した。
2012年シーズン中に引退の決意を固め、同年は総合3位を獲得して引退した。
その後、ホンダのテストライダーやドゥカティのテストライダーを務め、近年は体調不良により地元で療養している。
★ストーナー元選手が、伊スポーツ紙『La Gazzetta dello Sport』の1月25日付け記事で次のように話した。
【現在のモトGPは、選手よりもマシンの方が重要になってきている?】
「ええ、こう言う進化には賛同できませんね。
例えば、コーナー立ち上がりが上手い選手とか、加速中のコントロールが上手い選手なんかもいて…ダニ・ペドロサが、そうですよね。
操縦の上手さを示すには、そう言う点が重要になってくるんですが…でも、電制システムのせいで、そうした資質が無効にされてしまってるじゃないですか。
(ライダーの力量で)差を生み出そうと思ったら、今はコーナー進入での遅めのハードブレーキングぐらいでしょ。
2011年のペドロサは僕と同じマシンに乗っていて、僕より0.2秒ぐらい速かったんですよ。
リアブレーキ操作が驚異的で、ウィリーを抑えつつ結構な距離を稼いでね…単純に、僕より上手かっただけのことなんですよ。
以前はライダーがコントロールしていたことを…例えば、トラクションやタイヤ温存、ウィリー抑制などを、今は電制システムがカバーしてくれるじゃないですか。」
【フランチェスコ・バニャイアは、電制システムのサポートなしでも勝てると思う?】
「ペッコ(バニャイア)はダートトラックでトレーニングしているから、スリップやスピンを上手くコントロールできるんですよ。
操縦テクの中でエクストラサポートにカバーされてしまってる部分が多いんで、そんなのはそのうちの1部に過ぎないんですけどね。
僕の見立てでは、マルコ・ベッツェッキなんかは(電制サポートなしの場合)、もっと戦闘力が上がると思いますけどね。
現在、上位にいる選手でも、トラクションサポートを取ったら同じリザルトが取れない選手も何名かいるでしょう。
本来の力量よりも、ちょこちょこ速い走りをしているはずだから。」
【スプリント(短距離レース)については?】
「まったく好きになれませんね。あくまでも世界選手権なんだから、日曜決勝に集中すべきでしょ。
目新しいものを取り入れなくても、素晴らしいレースができるって言うのがモトGPの良いところなんだから。
F1とは違うんだから…もう真似はしない方が良いんじゃないんですか。二輪レースの方が、身体面において大変なんだから。」
【以前、貴方はホンダに所属していたが、近年のホンダはマシン開発でマルク・マルケスの意見を重視していたようで…】
「(引退後、ホンダのテストライダーを担当していた際)いよいよマルクのチームが、僕の提案を拒否するようになってきたんですよ。
僕はホンダ側に警告しようとし…『このままマルク専用の開発を続けたら、他の選手には乗りこなせず、事故が多発するだろう』とね。
結局、僕が思ってた通りになったじゃないですか…2015年のリザルトが良い例でしょ。
ただ、(ホンダ側は)僕の話を聞く気はなく、それどころか、僕を遠ざけるようにしてしまったんです。」
【しかし、そのマルケス選手もドゥカティグレジーニに移籍してしまい…】
「あれは予想外の出来事でしたねぇ…まぁ、気持ちは分かるけど。
マシンには余分な部品が大量に付いているから、結局、マルクとホンダのどちらに責任があるのか分かりづらいんですよね。
ドゥカティに移籍すれば、ここ数年、自分が何と戦っていたのかを直接理解し、ドゥカティ機でも頭一つ抜きん出ることができるかどうか…分かるんじゃないんですか。
移籍は間違いではないでしょ…多分、ホンダの状況が変わったら、復帰する可能性も残しているのだろうし。」
(参照サイト:『Insella』)
怒ベッツェッキ「マルケスだけが、いつも処罰されない」…って話は、note『ヴァレンシアGPまとめ』でどうぞ!
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市販のバイクにも電子制御が標準装備の時代にmotogpマシンは電子制御廃止て無理だと思う。
電子制御はSBKでやればいい。
天才的なプロの操作を電子制御の市販車で再現して
ユーザーに還元するのはありだと思うけど。
そら当時あんなに強かったらストーナーの言う事でも聞く耳持たんでしょう。
実際それで勝ってきたわけだし。
その皺寄せがやっとこの2,3年でやってきたった感じ。
ホンダのマシン開発が駄目なのはシロートでも解る
転倒しながら限界を探るとか言いながら転倒繰り返してたらそら怪我するわ
あの転倒の多さを問題視しないのはおかしい
その内に水素かEVユニットでしょ
ストーナーの意見には何時も共感してしまう。MotoGP運営面も、HRCの誤ったマシン開発においても
ストーナーがHRCでテストライダー(期間限定)をしていた時、中本氏が携わっていた関係をふいにして
尻切れトンボにしたのも、ペドロサやストーナーの意見を活用しなかったのも結局は失敗。マルケスの
勢いもあったから余計に聴く耳を持たなかったにせよ、ストーナーは当時からRCVは『アグレッシブ過ぎる』と
警告していた筈。マシン開発は完全にマルケス主導になり、ホンダ勢ではマルケス以外は乗りこなせず
マルケスSPと言われる始末。紆余曲折、マルケスはHRCを離れたが、HRCはストーナーにもういっぺんテストの
オファーを出してみてはどうだろう。ドゥカアンバサダーの絡みやら、ストーナーのフィジカル面もあるが
でもストーナーのライディングセンスはブラドルよりも遥かに優れてるでしょ。正直、もういっぺん
ストーナーがMotoGPワイルドカード参戦するのを観たいのもあるが、8耐でリタイヤした時の姿が脳裏に
残っていてね・・・。
マルケス抜けてブラドルの真価が問われるね
ギュントーリ獲っておけば良かったのに
それがホンダの体質。
天才的なマシンコントールをしているライダーに頼る傾向は元々。
以前、ダニが言っていたが#93はダニがいいタイムを出すマテリアルにダメ出し、ストーナーはそういうことしなかった、と。
さらに#93は自身へのインタビューで、そういうことは口にするかしないかは別に皆考えること、と。
まぁ勝ちまくりの中でライダーの序列を決定的にしていく意図を持っていた。
ドカではできないから、タイトル採ってKTMじゃね、マテリアルは自分が最優先、自分がダメ出ししたら使わない、とか細かい付帯解約つけてさ。
ペッコ、ベス、マルティンには#93の青写真を阻止してもらいけどな。
あの時ストーナーのこと繋ぎとめて数年一緒にやってたら、まだドゥカティの時代は来なかったんじゃないか!?と思うこの頃。
10年後には、今度はペッコとかマルティンが「2034年のマシンはこうだけど、2024年はもっとライダーの善し悪しが出ていた」なんて言っているのかもしれないね。結局技術の進歩は止めれないし、規制を設けても必ずメーカーは新しいレギュレーションの中で新しい技術を採用して行く。ストーナーの乗っていたマシンも1983年にフレディが乗っていたNS500 に比べればハイテクの塊だ。ただ・・モトGPは、絶対にF1の様になって欲しくない。22戦中の19戦を一人のドライバーが勝つなんて、これはもはやレースではない。マクラーレンとかウィリアムスがチームとしてほぼ全戦を勝っていたとも状況が違う。これがテクノロジーと、そして行き過ぎたマーケティングの先にあるものでは?
HRCがエースライダー至上主義なのは昔かで何度も迷走~復活をしてきたから気長に待ちましょうや