
『チェッキネッロ:なぜエンジンが改善されないのか?』
★3月2日(日)、タイGPのモトGP決勝で、ホンダ選手のリザルトは以下のとおり。
7位ヨハン・ザルコ(ホンダLCR、総合8位)
12位ルーカ・マリーニ(ホンダファクトリー、総合12位)
18位ソムキャット・チャントラ(ホンダLCR、総合20位)
※ジョアン・ミールはリタイア(ホンダファクトリー、総合17位)
★タイGP後、ホンダLCRのルーチョ・チェッキネッロ(チームマネージャー)が次のように話した。
【冬季テスト後、タイ開幕戦に向け、どのような期待を抱いていたの?】
「昨年と比べ、マシンが少し改善されたことは分かってたので…昨シーズン終盤は10〜12位ぐらいを獲得できていたし、予選2へダイレクト進出なんてこともありましたからねぇ…だから、今年はトップ10入りできるかなと言う期待はありました。とは言え、始まるまでは、あまり期待してませんでしたよ。とにかく、いまだドゥカティ最強なんだから。
それに、アプリリアも同様…KTMも経済危機とは言うものの、テストではアコスタがけっこうなポテンシャルを見せてたでしょ。破産手続きの最中でも、レース部門は良い仕事をしてたじゃないですか…いまだKTM機は厄介な存在ですからね。
だから、タイGP決勝で7位獲得なんて大満足ですよ。まぁ、現実的に考えれば、アコスタは転倒してたし、ラウル・フェルナンデスもジョアン・ミールもリタイアで、マリーニは表舞台には立てなかったでしょ。
つまり、通常ならば、うちはトップ10争いって辺りなんでしょうね。と言うことは、去年より良くなってるってことなんですけどね。」
【ホンダ機はどの辺が改善されたの?ミール選手は、エンジンパフォーマンスが去年のままだと嘆いていたが…】
「エンジンの操舵性が改善されましたね…つまり、パワー出力が改善されたんです。その点は明白ですよ。
2025年版エンジンは出力が改善されていて、特にコーナーからの加速に影響が出ています。同エンジンについては選手全員が高評価を出してるんですが、ライバル陣に追いつくには最大パワーをさらに上げる必要があるんですよ。
とは言え、スムーズな出力を損なうわけにはいかず…そのため、エンジニア陣にとっては難題となってしまってるんですよ。電制エリアで解決策を見つけないとね。あと、パワーを上げてもタイヤが損耗しすぎないよう、妥協点を見つけ出さないと…。
とにかく、長い直線コースでのトップスピードを上げるようにしないと…その点について、うちは真ん中より下ってとこですからね。」
【今年からロマーノ・アルベジアーノがテクニカルディレクターに就いているが、同じイタリア人同士だとコミュニケーションも取りやすい?】
「そうですね。常に連絡を取り合ってます…けっこう色々と提案してくれるもんですから。
セパンテスト序盤は、毎日、うちのピットボックスにも来てくれて…アルベジアーノのオフィスはホンダHRCの方にあるんですが、特にセッション終了後はLCRのピットボックスにやって来て、うちのテクニカルディレクターやチフメカニック陣と話をしてました。」
[ 後半に続く ]
(参照サイト:『Gpone』)
(Photo:Instagram)
E/Gの出力アップをバランス取りながらになりますが、そもそも最高速をライバルに並ばない事にはホンダはヤマハの様にはコーナリング区間重視のみでは追走出来ないので出力アップはせざるおえず、そこからのバランス取りになると思います。
ホンダ機の24年Egは小さな変更5回、大きな変更1回と申しておりますた。加速率ってワードを念頭にEg含め電制や空力やデバイスをトータルで改良してマシン全体でベースを上げていると。昨年のミラノテストで糸口が見えてきたと…。まだまだ結果が思わしくない部分はありますが、ちゃんと進化はしています。