Screenshot『ヤマハ:当初、V4エンジンはB案だったのだが…』
★今年2月初め、ヤマハのパオロ・パヴェジオ(マネージングディレクター)が伊サイト『Gpone』に次のように話した。
【並列4気筒エンジンで一時代を築いたヤマハが、なぜV4エンジンの開発を始めたの?】
「2年ほど前、我々は窮地に立っていることを痛感しました…2022年はタイトル争いをしていたのに、いまや迷走状態なのですからね。
2023年などはショックなシーズンで…ペースを落とすか、行動を起こすかの瀬戸際となり…それで2024年に現状の進路を取ることとなったのです。
人材投資を加速し、バルトリーニ(ドゥカティから引き抜いたテクニカルディレクター)の他にも多くのエンジニアを引き込み、働き方改革を行い…そして、V4エンジン開発を決めました。」
【すぐに決定したの…?】
「正直なところ、当初はB案だったんですよ。あくまでも並列4気筒エンジン継続を目標としつつ、B案も必要と言うこととなり…日本文化においては異例なことでした。
そして、そのB案がA案に取って代わり…今年は重要なシーズンとなるでしょうね。並列4気筒エンジンより大きなポテンシャルを引き出せると思ってます。
なおかつ、2027年に向けての基盤も築いている最中です。」
【2027年の技術レギュレーション改定が影響しているの?】
「新レギュレーションではエアロダイナミクスが制限されるが…並列4気筒エンジンだとウィングを設置するスペースがないんですよ。V4エンジン使用を義務付けられたわけではないが、とにかく、新レギュレーションでは事実上必須と言った状況で…。
他社は15年かけてV4エンジンを築いてきたわけですから…その経験なしでは新エンジンどころか、850cc機の開発さえ困難だったでしょうね。
今年は重要なシーズンになりますよ…850cc機のベース全体を築いてゆくのですから。来年は確実に強くなれるでしょう…ある種のリセットが起きるぐらいにね。
とは言え、現在すでに強いメーカーは、新マシン開発にも余裕をもって時間をかけられるますからね。うちは昨シーズン同様、2つのプロジェクトを同時進行させて行きますよ。
今年も不断の尽力が必要となるが、これまで何度も言ってきた通り、差を縮めるには懸命な努力とリスクを受け入れる覚悟が必要ですからね。」
【しかし、ヤマハはただ参禅するだけで満足できるメーカーではないでしょう…?】
「去年はコンストラクターズ最下位でしたからね。それよりは良い結果を出したいと言ったら、向上心がないと言われそうだが…。
昨年は1000日ぶりにPPを獲得し、2年半ぶりに表彰台に上がり、一昨年より二倍のポイントを獲得したのです。このまま成長を続けてゆきたいと思ってます。
並列4気筒エンジン機の開発は限界に達していたのですよ…まるでレモンを絞りきるようなもので…ただ、貴重な学びの機会でもありました。
ポテンシャルの高いマシンで始め、レース中、より安定したパフォーマンスを発揮できればと思っています。」
[ 後半に続く ]
(参照サイト:『Gpone』)
(Photo:Instagram)





