MotoGP

バニャイア『今日は僕が最速だったのに…なんのチャンスもなかった』

『バニャイア:今日は僕が最速だったのに…なんのチャンスもなかった』

★6月21日(土)、オランダGPのモトGPクラスでフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティファクトリー)が、予選2位、スプリント5位だった。

★スプリント終了後、バニャイア選手はエンジニア陣と1時間ほどミーティングを行い、記者会見では開口一番こう言った。

【今日のスプリントについては?】
「残念ながら、僕にとっては、ありがちなスプリントとなってしまいました。」

【ずいぶん長くミーティングをやっていたようだが…】
「たとえ問題が明白でも、僕は何一つ取りこぼさないようにする方なんで…ただ、毎回分析しても、感触はいつも同じなんですよね。
でも、調子が悪ければ悪いほど、とことん調べたくなるんです。今日は優勝できるリズムを出せてたのに…5位でした。
コーナー進入と加速における僕の限界点が明白なんですよね。」

【対応策は?】
「レース中は色々と試すようにして…理解しようと頑張ってるんですが、どうしても前進できなくって…と言うか、今日みたいに極端に戦闘力が上がるか、停滞するかなんです。
自分の方が速くても、差を縮めることができないんです…今日はディッジャやクアルタラロー、ベスより速かったし…マルケス兄弟と比べても、僕の方が速かったと思います。
でも、なんのチャンスもありませんでした。」

【100%ネガティブって感じ?】
「ポジティブな点もいくつかあったんで、そこに目を向けたいと思ってます…例えば、自分の感触についてより、スプリントのレースそのものについて不満を言えるなんて初めてなんで。そこは一歩前進でしょ。
僕の場合、スプリントレースは最初からこんな感じで…アグレッシブな走りをしようとは思ってるけど…今日は僕の前の選手らより速かったのに、接近することができなかったんです。
スプリント始まって以来、僕はずっと同じ問題を抱えていて…どこを改善すべきかは分かってるんですが、どうやれば良いかが分からないんです。
あらゆることを試してみたけど、相変わらずなんですよ…(他の選手と)同レベルのパフォーマンスを出せず、抜かれまくってしまうんです。」

【今日は、こんな風になると思っていた?】
「スタート前は、序盤2周で前に出られれば勝負に出れるけど…それが出来なければ、違う展開になってしまうと思ってました。
実際、そうなってしまったでしょ。3年前から、技術面でのディテールで足かせになってる点があるんです。
日曜決勝の方は、コーナー立ち上がりで他の選手に喰い付いて行けるけど…土曜スプリントは置いてきぼりで、何もできないんです。オーバーテイクを目指して、接近していくこともできない。
でも、決勝の方はマシンの安定感が高いんで…今日はハードブレーキングでマシンが暴れまくってました。」

【順位はともかく、改善の兆しはあるのでしょ?】
「アラゴンとムジェッロで一歩ずつ前進できました…毎回、感触は上がってきてます。
ムジェッロでは何周かマルケス兄弟と競り合えたけど、タイヤがタレてしまって…今日のスプリントは、大体いつもの感じでした。誰かに抜かれると、もう抜き返せないんですよ。
明日の決勝は、そんな風にならないって分かってはいるんですけどね…もしかしたら今シーズン初めて、トップレベルのペースで走れるかもしれません。
これまでのようなオーバーテイク問題が出ないことは確かです。」

【貴方の問題点を、もう一度説明してくれる?】
「思い通りのブレーキングと加速ができないんです。
スプリントの場合、マシンの技術変更が1つあって…この3年間、それが唯一の違いなんだし、それが問題になってるのは僕だけなんで…だから、僕が解決しなければならないんです。
スプリントで優勝した時も、その問題は抱えてました…ただ、そう言う時は僕が前に出ていけてたんで。」

【その技術変更と言うのは、小型化された燃料タンクのことで…何ヶ月か前、それは保留にしてあると言ってたようだが…試してみれば?】
「良いかもしれませんね…でも、エンジニアレベルできちんとテストを行ってみないと。でなければ、意味ないでしょ。
ザクセンリンクの金曜午前セッションで試すことになってるので、上手くいくと良いんですけどね。」

【スプリント導入以来、回数を減らすことは検討されていないの?】
「僕はスプリント廃止の方向で頑張ってるんですが(笑)、大半の選手が賛同してくれないんですよ。
これまではマルティンが得意としてたし、今はマルクが楽しんでるようで…。」

【今日、前に出られていたら優勝できてた?】
「分かりません…ただ、好ペースは出せてました。準備万端だったけど…誰かに抜かれたら、もう終わりって感じなんで。」

【日曜決勝に向けては?】
「技術的な状況としては、優勝は考えられません…でも、挑戦することできるでしょう。
今シーズン初めて、トップレベルのペースを出せているので…優勝のチャンスがあるなら、今年一番の重要レースでしょうね。」

(参照サイト:『Gpone』)
(Photo:Instagram

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POSTED COMMENT

  1. 46の世界 より:

    ペッコは、
    状況をしっかり見てますねぇ
    うまくいかない時でも
    まとめる力があるわけで。
    今日のレースも楽しみですよ!

  2. NSR50 より:

    確かにマルクと並んでブレーキングしてもマルクは真っすぐ進入してるのにペッコはリアがスライドしてるというか暴れてる印象がある。
    フロントブレーキに頼り過ぎなのか、リアブレーキを使ってないのかわからないけど、リアが浮いたり荷重が抜けてる感じなんだよね。

  3. ニック より:

    青木氏は大径ブレーキディスクによるフライホイール効果増によるフロントのグリップ感上昇をうたってたな。俺もそう思う。

  4. はち より:

    確かにペッコとマルクはブレーキングの挙動が違いますよね
    マルクはリアブレーキを多用するみたいだけどフロントに負担掛けすぎないようにしながら限界を測ってるのかな?
    フロントに頼りすぎてるように見えるペッコとはここで違いがあるような…
    それより去年までのペッコはQ2にダイレクトに進めるスピードが有れば金曜はレースセットアップに集中していた印象、今年はスピードに自信が持てないから最初からタイムを出しに行ってる感じで、結局決勝でペースが作れず本来強いはずの後半に追い上げれず勝負になってないように思う

  5. 日野飛揚 より:

    たぶん今年はずっとこんな感じでシーズン終わりまでいくんだろうな。

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