MotoGP

ロレンソ『ブレーキなしの状態だった…』2018カタールGP

『ロレンソ:ブレーキなしの状態、さいわい、低速コーナーだった』

lorenzo-action-qatar-gara.jpg


★ホルヘ・ロレンソ(ドゥカティファクトリー)がカタールGPの決勝戦の第4コーナーでコースアウトし、スリップ転倒。リタイヤした。

★ロレンソ選手のコメント。

【転倒については?】
「第2ラップで直線コース終盤に差しかかった時、ブレーキングの第2段階でフロントブレーキに問題があったんです。そのため、ほとんどリアブレーキを使うようにしてました。
転倒した周回ではブレーキングの第1段階でも何かおかしいって気づいて…あの第4コーナーでは、もうブレーキなしの状態でした。高速でバリアに激突しそうだったんで、ブレーキを試した後、転倒する方を選んだんです。」

【原因は?】
「ボックスにマシンが戻ってきたら、2つあるはずのブレーキパッドが1つしかなかったんです。第4コーナーにまで探しに行ったんですが、見つかりませんでした。
だから、現時点では責任が誰にあるかとか、具体的に何が起きたのかについては何も言えません。あとはドゥカティに任せます。」
(※こちらの翻訳はイタリアサイトのものなんですが…スペインサイト『AS』のロレンソ選手のインタビュー記事を確認したところ、「第4コーナーにまで探しに行ったら、(ブレーキパッドが)見つかった」となっていました)

【今週末全体については?】
「奇妙な週末でした。ブレーキの件だけでなく、とにかく問題山積みで苦戦してたんですよ。例えば、電制システムとか。
ケガがなくてさいわいでした。第1コーナーの時速300kmであんな風になっていたら、そうは行かなかっただろうから。」

【モチベーションは落ちていないようで…】
「今回は、スタートでフロントタイヤが浮いて大変だったんで、挽回しなければならなかったんです。ブレーキングのマネージメントを上手くやろうと頑張って、最後の何周かでは前にいた選手に追いついてました。
転倒した時は、イアンノーネを抜こうと構えていたところだったし。
昨日、『何が起きても不思議はない』って言ったじゃないですか。僕の挽回ぶりからすると、上位や優勝だって不可能ではなかったでしょう。レース後半ではもっと伸びていけるって思ってたんですから。」

【カウルについては?】
「ウィング付きもウィングなしも試したけど、今後、進むべき道を定めなければね。」

(2018年03月18日『Gpone』記事参照)


カタールテストでは混乱している様子だったロレンソ選手…
カウル選択に関しても…
詳しくは、こちらでどうぞ。

【2018カタールテストまとめ その1 ドゥカティ&ホンダ、スズキ、ウィング】[2018年03月14日 発行 Vol. 178

●ドゥカティ
・ドヴィツィオーゾ、カタール優勝の最有力候補
・ロレンソ混乱、ダッリーニャも遂にうんざり…
・サラダボックスの秘密
・ヤマハもサラダボックスを使ってる?

Vol.178』を1本だけ読みたい人は100円(外税)!

『note』03月分マガジンは4本で300円(外税)!

『note』01~03月分季刊号は11本で750円(外税)!

プリペイドカードも利用可能!

[amazonjs asin=”4522476477″ locale=”JP” title=”一瞬で気持ちを切りかえる!凹まない人の感情整理術 (ナガオカ文庫)”]

[threecol_one]いいねPrego![/threecol_one][threecol_two_last]

[/threecol_two_last]

POSTED COMMENT

  1. にわか より:

    怪我が無くてよかった

  2. 87 garage より:

    パットがなかったと!

    あり得ない! 走行中に落ちたってメカの責任だよ

    大事がなくて良かった!

    • NTSB より:

      この記事を読んだ限りではいつどの段階でブレーキパッドのひとつが脱落したのかは不明なように思います。
      ライダーの身体や生命に関わることとはいえ結論を急ぐべきではないのではないでしょうか。

      • 87 garage より:

        いつ どの段階かは問題ではないはずです。

        メカは人の命を預かってる事を認識しなければなりません!

        最後 走行を送り出すまでチェックは当たり前です。

        大変 厳しい見方ですが…

        300km/hを超えるマシンでのブレーキロスは、次からのレースで多大な(深刻な)信頼感ロスを呼びます。

        このレースでの反省を生かして二度と起こらないようにしてもらいたい。

        その為の責任所在です。

        パットの剥離なのか脱落なのか…
        ローターが割れていたらと…

        moto2のアレックスしかり…
        今回見ていてゾッとする場面 多かったです。

  3. Masasi より:

    ロレンソもう2番手の扱いなんですね。
    こんな考えられないような初歩的なミスだなんて、、ロレンソチームを信頼出来るのかしら?
    来年はスズキでエースライダーになりなよ、ドゥカティはロレンソに合わないんだよ(´;ω;`)

  4. maxtu より:

    不運としか言いようがない

  5. aho より:

    WGP時代から見てるけどこんなトラブル聞いたことがない。本当だとしたら心底恐ろしいことだと思う。セカンドライダーかどうかとかそれ以前の問題。とにかく無事で良かった。

  6. bb より:

    1990年にエディ・ローソンのYZR500のフロントブレーキパッドが脱落してしまって
    ローソンが大怪我して、シーズンを棒に振ってしまった事が有りましたが・・

    メカニックマンも人間なんで、ごくまれに起こってしまうんじゃないですかね?
    決して『メカニックマンも人間だから』で済ませて良いことではないけど

    • aho より:

      ありがとうございます。かつてそんなことがあったのですね。つくづく大事にならなくて良かったと思います。

      • bb より:

        や、すみません。
        つい出過ぎた事を・・・

        ブレーキだけは整備ミスしちゃダメですよね。
        ロレンソが今後、チームの仕事が信用できなくなったりしないように祈るばかりです。

        • maxtu より:

          確かケニーとバリーが王者争いをしてた頃にもブレーキパッドを反対に装着してしまってリタイアするという、とんでもないイージーミスがあったと記憶してます

          まぁ、その頃はパドックで煙草吸ってるような緩い時代ではありましたけど(苦笑)

    • double cutaway より:

      まあ、そのお陰といってはなんですが、チャンピオンの目がなくなったエディが真夏の鈴鹿に参戦、平さんが悲願の優勝を遂げた訳ですが・・・

  7. gutti より:

    そう 確か アメリカGPだったような

  8. 鈴夫 より:

    FPでもチェーンから火花飛ばしてたし
    メカニックに不信感持ちそう・・

    Q2で途中までレコード超える走りをしてたから
    密かに期待してたんだけどなぁ・・

  9. コメ食いたい より:

    こっちの翻訳だと見つからなかったんですね。

    • La Chirico より:

      こちらの翻訳はイタリアサイトのものなんですが…
      スペインサイト『AS』のロレンソ選手のインタビュー記事を確認したところ、「第4コーナーにまで探しに行ったら、(ブレーキパッドが)見つかった」となっていました。

      情報、有難うございますね。

  10. gsax3 より:

    よくストレート全開出来たな(確かに以前はメカニカルに興味ないって言ってたけど・・)驚!?.
    でも,2周めに異常感じてもピットに戻らなかったということは,シングルディスク状態(?)でも14周めまではある程度機能してたということか?.
    調査結果興味あるけど公表するかな?

  11. チンチラ より:

    古い話になって急に和みましたねw

    ともあれ、完全にシングルディスク状態なら即リタイアするでしょうから
    最初は違和感程度だったのが、ブレーキングの度に悪化していき 脱落
    という経緯でしょうか。ブレーキ絡みもテレメータで見れますかね?
    大事に至らず良かったです。

  12. horizon より:

    現在の最高峰のブレンボキャリパーならモノブロックの削り出しでしょうかね…
    気になったのはピットに戻って来たそのときキャリパーピンがどうなっていたのかな?

    ピンがないタイプかな?とも思ってデスモ18のが画像を検索して見てみるとどうやらあるっぽい?
    ピンがあれば普通パッドは抜けないし、またピンを介しなければパッドの装着は出来ないはずだと思うんですよね…
    勿論手に取ってGPのキャリパーを見たわけではないんですが…

    となるとピンの差し忘れ?いやいやそれなら最初のブレーキングで気付くでしょうし、数週は走れないはず
    ならばやはりレース中にピンがぶっ飛んで行った可能性かな?

    わかっているのはもしピンが残っていたのならパッドの脱落はまず有り得ないって事でしょうかね
    そりゃ絶対100%とは言えませんが(パッドのピン穴がU字にぶっ壊れるとか?)
    う~ん、考えても分からないだけに現物が見てみたい

    とはいえ、問題は現に起こったという事ですよね
    そして二度とあってはならない事でもありますし、厳重に再発防止に努めてもらいたいものです
    下手すりゃレース結果どころじゃなくなるだけに本当に

  13. horizon より:

    すいません
    ピンの差し忘れではなくパッドの差し忘れでした

    • bb より:

      ひと昔前のブレンボレーシングキャリパーのパッドピンはクリアランスのかなり広いガバガバのパッドピンがネジではないただの棒状の物が刺さってるのをステンレスのワイヤーで抜けないように縛ってるだけで装着されてたんですよね。

      パッドの引きずりを限りなくゼロに近くしたいからそういう設計だったんだと思うけど。
      ワイヤーロックのし忘れが有ったら即パッド脱落ですね。
      今のラジアルフィッティングのキャリパーはどうなってんのかなぁ?

      大阪モーターサイクルショーでYZR-M1とかGSX-RRとか展示されてて、じ~っと見てみたんだけどよく分かんなかったですよね。
      パッドピン自体が無い?のかなぁ。よくわかんねぇ

  14. horizon より:

    ですよね…
    正直私もわかんねぇです(笑)

    市販のブレンボだと摺動部はかなりチギチですがレーサーのだとクリアランスは限界まで出してるでしょうから振動する分脱落しやすくはなりそうな気もしますが…

    パッドは4コーナーで見つかったという事なのでとりあえず差し忘れは線は消えましたね
    となるとやはりピンがどうなってのかが気になる所でしょうか
    ピンがクリアランスを突き詰めたため細く常にカタカタ振動するならばピンが折れる可能性もあったりとか?
    一方もしピンが綺麗に残っていたのならパッドだけが振動でブッ千切れた事に…

    そしてピンがあるかどうかもキャリパー部分の拡大写真が見つけられなくて判定が微妙だったり…
    なる程…
    私もサイクルショーでM1を見ましたが確かM1のキャリパーにはピンがあったと思います
    でも大分前だしそもそも当のGP18機でもないので参考にはなりませんが(^_^;)
    まぁこれ以上考えても詮無き事ですよね

    それよりbbさん、今やドビがすっかりタイトル候補ですね^^
    あの頃から信じたかいありましたね!
    きっと喜んでらっしゃるだろうなぁと思っておりました
    羨ましいです!

    • bb より:

      horizonさん、あざっす。
      あの頃はかなり苦しいレースが多かったですが、
      あの頃はあの頃なりの楽しみ方で観てましたね。
      対チームメートとの戦いに勝つ。とかね

      今は夢のような状態です。
      こんなに強くなるとは想像もしませんでした。

      先生の方も今年は好調なようで、何よりですね。

  15. TKM より:

    いよいよ関係無いんですが、ホンダ/ヤマハ/スズキは展示会となると大体GPマシン持ってくるのに
    ドカって持ってきませんよね。不思議。

  16. こくま より:

    すみません私も記事と関係ない質問なんですが、展示会などに出てるGPマシンて、本物なんですか? 展示用に外見だけそれっぽく見せた模型みたいなものかとばかり思ってました・・・

    • bb より:

      今年の大阪モーターサイクルショーに
      ビニャーレスのYZR-M1と ザルコのYZR-M1 リンスのGSX-RR が展示されてたんですけど

      あ、あと出光カラーのRC213V-S が有りましたが RC213V-SはGPマシンじゃなくてストリートバイクなんで走った事あるのか?ってくらい綺麗で傷も無いものでしたけど

      ザルコのM1はフレームとかフロントフォークとかに転倒の際に付いたんだろうな、と思われる傷が有ったり、シートのスポンジの端の方が体重移動で削れたんだろうな、という剥離が有ったりして

      なんか実際に戦ってきたマシンだぁ・・・って感じがしました。

      実車だったり、予備パーツを集めて完成車にしたものだったり色々なパターンがあるんじゃないですかね。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

 

ITATWAGP | イタたわGP