『ストーナーがホンダに戻る危険はない』ドゥカティ

『チャバッティ：ストーナーがホンダに戻る危険はない』

★ホルヘ・ロレンソに引き続き、ケーシー・ストーナーもドゥカティを辞める模様。

★パオロ・チャバッティ氏（ドゥカティ・スポーツディレクター）が、ストーナーのホンダ復帰の可能性を次のように否定した。

「数ヶ月前にも言った通り、今のところ、決定権はケーシーにありますから。
肩の手術後、9月にまた話し合って、どうするか決めようってことになってるんで。うちもそのつもりでいますよ。
まぁ、確かにモトGP機を操縦するには、かなりのトレーニングを要するわけですからね。ケーシーにとって、そこまでの価値があるかどうかは話し合ってみないと。
うちのテストライダーを辞めるにしても、ホンダに戻るとは思えませんけどね。」

【ロレンソ選手も今年いっぱいでドゥカティを辞めるが…】
「実際、トップライダーがチームに2名いると言うのは、有利ではあるが、互いにポイントの奪い合いになる可能性もありますからね。
ヘレス決勝戦でアンドレア（ドヴィツィオーゾ）がホルヘ（ロレンソ）を抜こうとして膨らみ、ホルヘが抜かれまいとした結果、ああ言うことになってしまった（※ペドロサ選手と接触転倒）。
ル・マンはその反対で、前にいたアンドレアが後続を引き離そうと無理をしたところ、転倒してしまいましたしね。
とにかく、これらのことから学んだことは、マルク・マルケスのような破格のチャンピオンライダーを…速いうえに安定しているライダーを倒すには、トップライダー2名のチームは理想的ではないと言うことですよ。」

【それでロレンソ放出となったわけで…しかし、今シーズンは？】
「今年は、また別の話だから。ライダー部門のタイトル獲得は限りなく難しいでしょう。うちはコンストラクターズの方を狙います。
ライダー部門よりも格は下がることは否定はしませんよ。しかし、FIM（国際モーターサイクル連盟）が出しているタイトルであることに変わりはないのだし、現在、うちの両選手がそれぞれマルケスを負かして優勝してるわけだから2倍に有利と言うことでしょ。
（コンストラクターズ部門は）各メーカーの最上位ライダー1名のポイントが加算されるわけだから。今回のミザノだって、もしうちが1位/2位を独占してマルケスが3位だったら、ホンダとは19ポイント差になってたはずですからね。」

【来年はドヴィ&ペトルッチチームとなるが…】
「アンドレア1人に集中していくことになるでしょう。ダニーロ（ペトルッチ）をセカンドライダーとは呼ばないが、しかし、アンドレアはタイトルを狙える実力があることを証明してますからね。両選手の間に敬意の気持ちもあるし。
ペトルッチは、とにかくまずレース優勝しないとね。ファクトリーチームに入ったらプラスアルファの力が出てくるかもしれないし。当然、プライベートのプラマックでは出せないような力がね。」

（2018年09月07日『Gpone』記事参照）

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ここ最近、世間の厳しい評価に耐え忍んでいたドヴィツィオーゾ選手…
今回の優勝で鬱憤を晴らしながらも、
「ロレンソ選手が勝つと『偉大なチャンピオンライダー』と讃えられるが、ドヴィ選手は常に実力を証明しなければならない？」なんて質問にも粛々と答えておりました。
詳しくは、こちらでどうぞ。

【2018ミザノGPまとめ その1 ドゥカティ&ホンダ】［ 2018年9月15日 発行 Vol. 203 ］

●アンドレア・ドヴィツィオーゾ
・勝って世間に物申す
・遂にアンチ・ドヴィを黙らせた
・どんどん引き離せば無意味なリスクを負う
・ドゥカティがロレンソ放出を後悔していると話題になっているが…
・アラゴン分析
・ミザノがホームって感じになってきた？
他

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