MotoGP

C.エスペレータ『ホンダの市販モトGP案はCRTのおかげ』インタビュー前編

モトGP『エスペレータ:2013年のヴァレは競争力の高いマシンに乗る』

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当『Omnicorse.it』サイトではヴァレンシアで、ドルナ代表カルメロ・エスペレータ氏がFOMのモーターホームから出て来るところに出くわした。F1界で同様の地位にいるバーニー・エクレストン氏と会ったいたと言う。今回のF1ヴァレンシアGPを観に来ていたエスペレータ氏だが、常とは異なる雰囲気の中で捕まえるのはそう難しいことでもなかった。

モトGPはあまり良い時を過ごしているとは言えませんね…ケーシー・ストーナーは今年一杯で引退、ヴァレンティーノ・ロッシとドゥカティは競争力を身に付けられないでいるのに、一方、スーパーバイクは魅せるレースで確実に賛同者を増やしていっている。モトGP復活にはどうすべきだと?
「近い将来、もっと競争力の高いマシンが揃うよう、現在、作業を進めています。まさにF1と同様…ここヴァレンシアではコスト削減に向け話し合われている最中ですよ。我々もモトGPにおける適切な解決案を、参戦メーカーらと共に見出さねばね。」

どんな解決案になるのでしょうか…現在もCRT機に関してはメーカー陣の反対を受けてますが。
「驚くようなことではありませんね…モト2やモト3も世界選手権のパドックでは受けが悪かったが、ファンの関心は引きましたから。リーズナブルなコストにし、見ごたえが出てくるような適切な形を見つけ出さねば。CRTのおかげでグリッドには22台のマシンを並べることができた…もしメーカー側の言い分を聞いていたら10台にしかならなかったんですからね。モトGPで1シーズン走らせるのにかかる金額については、まだ問題になっているがね。1チーム、1台100万ユーロ(約1億円)のCRT機で参戦できて、シーズンが終了したらそのマシンはチームのものになる…モトGP機は1台リースするのに2〜300万ユーロ(約2〜3億円)払わねばならないのに、手元には何も残らない…シーズン末には全て返却しなければならないのだからね。」

CRTに狙いを定めることが解決案ならば、モトGPの最高峰クラスと言うのはどうなるのですか?
「一意見としては有りでしょうが、当然のごとくメーカー側は喜びませんね。では、プライベート・チーム用のマシンをもっと安くするような方法でいくべきであってね。そう言う方向に我々は進んでいるし、正しい道は確実に見つかるでしょ。現在、ホンダがプライベート・チーム用のマシンを売り始めようって話をしているが、CRTがあってこそ、ああ言う一歩前進が可能だったわけでね。」

コスト削減と言うのが電子制御のワンメイク化であり、それと引き換えに、来年、マルク・マルケスをHRCからモトGPデビューさせることにしたのですか?
「コスト縮小と言うのは、我々が未来を賭けている鍵なんですよ。電子制御のワンメイク化がそれを解決する1つの策にはなり得るでしょう…シーズン中に使えるエンジン数の数を減らしたのと同様にね。現在、話し合いの最中ですが、理にかなった合意点が見つかるでしょ。」

エンジンの最大回転数を規制したのですか?ドゥカティはパワー削減に応じない姿勢でしたが…。
「電子制御のワンメイク化と一緒に、エンジン最大回転数の規制も導入できるだろうし…各装置の寿命を長引かせることもね。これは優れた変革であり、今後の方向性を示してくれるかもしれませんよ。話題にされてるエンジン回転数の制限に関しては、1万5000〜1万6000以内ってところでしょうかね。この辺は、まだ議論の余地がある部分でね。」

[ 後編に続く ]


(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Omnicorse.it 2012年06月25日



今週末のアッセンGPでは、遂に色々と決着がつくようですが…さて、いかに!?


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