中上貴晶『ホンダ機に上手く合わせられ、子供のように楽しんでいる！』2020テルエルGP

『ナカガミ：ホンダ機に上手く合わせられ、子供のように楽しんでいる！』

★10月23日（金）、テルエルGPでタカアキ・ナカガミ（ホンダLCR）がFP1で2位、FP2で首位だった。なお、FP総合首位。

★ナカガミ選手はホンダHRCとの複数年の契約更改を公表したばかり。

★現在、総合5位に就いている。

★ナカガミ選手が金曜FP終了後、次のように話した。

「レースになる度に、僕は『初表彰台を取りたい』と言ってるんですが、いまだ達成できていないんですよ（笑）。でも、まだタイトル争いに加わっていますからね。とにかく、今年は安定しているかどうかが重要だから。
ここまでに関しては満足しているし、結果もきちんと出てくれると信じています。今週末は自信ありますよ。昨日、契約更改が公表され、気持ちもすっきりし、ストレスはゼロですから。
なんだか子供みたいな感じで…このマシンだと、子供みたいに楽しめるんです。表彰台を狙えそうなタイミングですよね。とにかく全力で頑張ります。」

【今日はトップ11内にホンダ機が4台入っているが、いったい何があったの？】
「大勢から訊かれるんですが、特にこれと言ったことはないんですよ。この間の日曜と同じセッティングでFP1セッションを始め、リアにミディアムタイヤを試してみたら好ペースが刻めて…正しい方向に向かってますね。
ソフトタイヤでも好タイムが出せたんですが、でも、1周タイムはもう少し伸ばしていけると思います。特に電制システム面ですね。
ただ、ヤマハやスズキがいるから。あと、ジャック・ミラーもいるし。皆、予選では速いから。」

【先週、アレックス・マルケスの方が、かちっと走行ラインを維持して走っていたが…】
「彼のデータを見てみたんですが…ただ、データに走行ラインは出てませんからねぇ（笑）。アレックスの方がコーナーで速い走りをしているのだけど、あのライディングスタイルのせいもあるのでしょう。
僕には難しくて…予選ではできるかもしれないけど、レースでやったらタイヤにかなりストレスをかけてしまうと思うんです。その辺については、ちょっと心配しています。
僕は僕の道を切り開いていかないと…マシンもセッティングも違うんですから。」

【ここ最近のレースでは、なにか新マテリアルが使えるようになった？】
「いくつか改良版があって…ただ、フレームは全く変わってません。新しいサスペンションは使っています。
僕は、いかに操縦すべきかってことが分かったんですよ。ライディングスタイルを変えて、マシンに合わせていくようにしたんです。それだけなんですよね。特に秘訣とかはないです。
一言で言うなら、僕の方でマシンに合わせていったと言うことであって…その逆はないです。」

【オーリンズの新シングルショックアブソーバーは試してみた？】
「今週末から、マシン2台ともに搭載されてます。先週は、いまいちピンとこなかったんですが、今日になってポジティブ面が見えてきました。リアが安定して、あまりジャンプしなくなり、スライディングがソフトになるんですよ。1周タイムだと大きな違いはないんですが、レースではちょっとしたサポートになってくれますね。」

【ホンダ機が乗りやすくなる感じ？】
「僕が乗ってる2019年版が一番乗りやすいわけではないと大勢から言われていて…その通りなんですが、ただ、最大プッシュをすると、ものすごいポテンシャルなんですよ。
アレックス・マルケスが各エリアで100％の力を出さなければならないと言っていたのに賛成ですね。肩の力を抜くと、転倒するか遅くなってしまうんです。
40分間、集中し続けるのは至難の業で…でも、このマシンを操縦するのは楽しいんですけどね。」

【今日、クラッチロー選手はリアにハードを試していたが…】
「もし、明日、気温が上がるようなら、僕も試してみます。FP4辺りでしょうかね。フロントのオプションも試してみたいんですよ。ミディアムだと、ちょっと限界ギリギリなんで。使えるかどうか突き止めておきたいんです。」

Nakagami: "Mi sono adattato alla Honda e ora mi diverto come un bambino": "Non c'è nessun segreto, a parte le sospensioni la mia moto è uguale a quella di Jerez. Il podio? Prima di ogni fine settimana dico che voglio salirci" https://t.co/N3U94w3r76 pic.twitter.com/HdYRDSHykc

— gpone.com (@gponedotcom) October 23, 2020

（参照サイト：『Gpone』）

なぜホンダ機が乗りやすくなったのか？って話は、note『アラゴンGPまとめ』でどうぞ！