MotoGP

ラウル・フェルナンデス『本当はずっとKTMにいようと思っていた…』

『フェルナンデス:本当はずっとKTMにいようと思っていた…』

★ラウル・フェルナンデス(22才)は2019年にKTM機でモト3フル参戦を始め、2020年シーズン終盤の5戦で表彰台を4回獲得した(優勝2回、3位2回)。
2021年にモト2昇格し、いきなりレミー・ガードナーとタイトル争いをしたものの、最終的に4ポイント差で総合2位となった。
2022年にKTMテック3チームからモトGP昇格したが、レースでのベストリザルトは12位(ザクセンリンク、ヴァレンシア)で総合22位だった。
2023年はアプリリアRNFチームから参戦する。

★フェルナンデス選手が『Speedweek.com』のインタビューで、次のように話した。

【2月10日からセパンテストが始まるが…】
「楽しみですよ。去年のヴァレンシアテストで初めてアプリリア機に乗れるってなった時は眠れなくって…テストは10時半からだって言うのに、朝の5時半に起きてしまったんですよ。」

【昨年はKTM機に乗っていたが…】
「僕の初めてのモトクロス機はKTMのもので…大好きなメーカーなんですよね。
色々と思っていたようには進んでくれなかったけど、だからと言って、そう言うことに変わりはないんで…。」

【実は、2021年にもアプリリアからオファーが来ていたそうで…】
「マッシモ(リヴォラ、アプリリアレーシングCEO)が、また僕に信頼を寄せてくれて嬉しく思ってます。
当時はKTMとの契約により、他からのオファーについて考えることはできなかったんですが…結局、運命に導かれたって感じです。
マッシモのサポートは強力だし、一緒に仕事ができるなんて幸せですよ。マッシモはこれまでのキャリアで、才能ある選手を発掘してきてるじゃないですか…フェラーリのスポーツディレクターとしても活躍していたし。」

【2021年にリヴォラ氏が接触して来た頃、貴方はモト2のタイトル争いに加わり始め…】
「僕としてはモト2にもう1年出ようと思ってたんですよ…まさか、いきなり1年目からタイトル争いをするとは思ってなかったんで。でも、結局、できたんですよねぇ。
タイトルを逃したのは『あの転倒のせいだ』とか、『いや、この転倒のせいだ』なんて…今でも大勢から言われるんですが、ただ、あの時の僕はタイトル争いをするようなメンタリティではなかったんですよね…誰も分かってないようだけど。タイトルを取ろうと思ったら、プレシーズンから準備していかないと。」

【そして、2022年はモトGPに昇格し…】
「ああ言う風になってしまったけど、まぁ、良しとします。去年は本当に大変だったけど、もう過ぎてしまったことだし…とやかく言っても意味ないですから。
KTMから離れるのは容易なことではなかったですけどね…僕は1つのメーカーと、一生涯つながっていたいと思っていたんですから…ホンダのマルケスみたいにね。」

【昨年の1年間で、自信を喪失してしまった…?】
「完全にね…。最終戦が終わった時、『こんなに遅いなんてことが、あり得るものだろうか?』って思ったんですから。
でも、その後、(ヴァレンシアテストで)アプリリア機に乗ってみて、はっきりしましたねぇ。」

【昨シーズンから学べたこともあった?】
「ありましたよ…タイヤや電制システムについてとか、大勢の人達と一緒に作業をしていく方法とか。
(特定の選手だけではなく)全体的なレベルの高さには驚きましたけどねぇ。
2020年に一度、ポル・エスパルガロと一緒に食事をしたことがあって…各モトGP機の特性について説明してもらったんです。でも、その時は『結局、オートバイはオートバイでしょ』なんて思ってたんです。
その後、モトGP昇格した時は驚きましたよ。各マシンに独自の特性があり、皆、違うんですよね…タイヤも違うし、トラックも違ってくるし。
冬季テストでファビオ・クアルタラローに抜かれた時のことを、よく覚えてますよ。(クアルタラローが)タイムアタックをしていたんで、コーナー2ヶ所ほど後追いしてみたんです。
コーナーでのヤマハ機の挙動にびっくりしてしまって。その後、ドゥカティ機に遭遇し…加速なんて物凄かったんですから。」

(参照サイト:『Moto.it』)
(Photo:Instagram

初プライベートチーム参加で、アレイシが盛り上がってたって話は、note『2023 ヴァレンシアテストまとめ』でどうぞ!

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