MotoGP

2023フランスGP【モトGP:決勝リザルト&トピックス】

『2023フランスGP モトGP:決勝リザルト&トピックス』

★5月14日(日)、フランスGP モトGPクラスの決勝が行われた。

★オーバーテイク頻発で見応えはあったが、レース前半には操縦ミスや賭けに出すぎの転倒も多発。
もしかしたら、新しい進行形式のせいでマシンの調整が不完全なのでは?

★総合順位は以下のとおり。

首位バニャイア(94ポイント)、2位ベッツェッキ(93ポイント)、3位ビンダー(81ポイント)、4位マルティン(80ポイント)、5位ザルコ(66ポイント)、6位マリーニ(54ポイント)

★ドゥカティ

首位マルコ・ベッツェッキ(ドゥカティVR46、VR46ライダーズアカデミー)。第8ラップでマルク・マルケスをコース外に押し出したため、1順位降格処分を科せられ、そこから追い上げた。第11ラップから首位に立ち、後続を最高4.256秒引き離した。今シーズン2勝目(※1勝目はウェットのアルゼンチン)。
チームメイトのルーカ・マリーニは転倒リタイア(VR46ライダーズアカデミー、ロッシ異父弟)。マシンのコントロールを失い、弟マルケス選手に衝突。マリーニ選手は検査のためメディカルセンターへ。

2位位ホルヘ・マルティン(ドゥカティプラマック)。マルク・マルケスと熾烈な競り合いを繰り広げた。ラスト2周の第7コーナーでマルティン選手がオーバーテイクをしかけ、マルケス選手は懸命にこらえたが転倒してしまった。
チームメイトのヨハン・ザルコは3位。

8位ファビオ・ディ・ジャンナントニオ(ドゥカティグレジーニ)。
チームメイトのアレックス・マルケスは転倒リタイア(2022年はホンダLCR所属)。

11位位ダニーロ・ペトルッチ(現在、SBK参戦中)。エネア・バスティアニーニ代役。転倒多発のおかげで好順位を獲得(+29.735)。1周につき約1秒の遅れを取っていた。
チームメイトのフランチェスコ・バニャイアは転倒リタイア(2022年チャンピオン、VR46ライダーズアカデミー)。第5ラップの方向転換で(第11/12コーナー)3位を走行中に、追い上げてきたヴィニャーレス選手と接触。映像を見る限り、ヴィニャーレス選手がオーバーテイクを仕掛けた際に少し膨らみ、それを抜き返そうとしたバニャイア選手が方向転換で接触した。ザマーニ記者談「ヴィニャーレスにはどうにもできない状況で、接触の責任はバニャイアにあるように思える。ただ、双方が互いの位置を把握できない状況だったため、転倒直後は押し合いのケンカになってしまった模様。」。その後、和解していた。

★KTM

4位アウグスト・フェルナンデス(GASGASテック3、2022年モト2チャンピオン)。ルーキー。今回、KTM側が同選手の将来について話し合いを始めていたのは偶然なのか?
チームメイトのジョナス・フォルガーは13位(テストライダー)。最下位。ポル・エスパルガロ代役。

6位ブラッド・ビンダー(KTMファクトリー)。スタート時の接触で処罰を受け、16位まで降格させられる。必死に追い上げていたものの、第9コーナーのシケインをショートカットしてLLPを科せられる。
チームメイトのジャック・ミラーは転倒リタイア(2022年はドゥカティファクトリー所属)。第3〜10ラップまで首位を固持した。

★アプリリア

5位アレイシ・エスパルガロ(アプリリアファクトリー)。グリッド11位スタートから強い走りで追い上げた。
チームメイトのマーヴェリック・ヴィニャーレス転倒リタイア。※詳細はバニャイア選手の欄にあります。

12位ロレンツォ・サヴァドーリ(アプリリアRNF、テストライダー)。ミゲル・オリヴェイラ代役。
チームメイトのラウル・フェルナンデスは棄権。右腕の腕上がり手術を受けたばかり。ムジェッロ復帰を目指す。

★ヤマハ

7位ファビオ・クアルタラロー(ヤマハファクトリー、2022年総合2位)。
チームメイトのフランコ・モルビデッリは10位(VR46ライダーズアカデミー)。

★ホンダ

9位タカアキ・ナカガミ(ホンダLCR)。
チームメイトのアレックス・リンスは転倒リタイア(2022年はスズキファクトリー所属)。

※マルク・マルケス(ホンダファクトリー)は転倒リタイア。※詳細はマルティン選手の欄にあります。
ジョアン・ミール(ホンダファクトリー、2022年はスズキファクトリー所属)は転倒リタイア。

『2023 フランスGP モトGP 決勝リザルト』



『2023 フランスGP モトGP 総合順位』




(Photo:Motogp.com

POSTED COMMENT

  1. ・v・ より:

    ナインタイムスなんて余裕で超えるんだと思ってましたけど、なかなか難しそうですな。まあでもそれなりに面白いレースだった。ジャックがこけたのはいつもといえばそうだけど残念。未だ見れそうで見れないバク転。台頭するニューカマー。VR46は2年目にして結構すごい。VR46はちょっと影が薄いけど。

  2. zep より:

    改めて思ったけど、やっぱりマルクはスゲエな、と
    他のホンダライダー達が軒並みテールエンダーで代役参戦勢とバトルしているなかで、マルクだけが堂々とトップ争いしているのは異次元感が半端ない

  3. 元草レーサー より:

    序盤、ミラーが果敢にマルケスに挑んでいました、中盤以降いつものようにズルズルと後退して行ったが、目の前のライオンに真っ向勝負を仕掛けていて、とても勇敢でした、
    ビニャーレスとの激突では、バニャイアは果敢に攻めていたと思います、アクセルを緩めなかった、それで絡んでしまったけど、ここまで激しく戦わないと特に今シーズンのタイトルは獲れないんじゃないかと思います、
    しかし、ビニャーレスの転倒後の態度は如何なものか、チャンピオンライダーのヘルメットを叩くなよ! バニャイアもしっかり押し返していました、3ケツで和解したかは知らんけど、
    ベッツッキはマルケスを押し出したけど、ポジションを譲った相手がマルティンでよかったのかも、、
    あちこちで兄マルケス対ロッシ弟の対決か?みたいなバトルが観れて面白かったですね、ただ、危険な接触、転倒があって何事もなかったのが幸いです(ルカのケガの状況はどうなんでしょうか)
    これにバスティアニーニやポル(長引きそう)が復帰したらどうなるのか、闘士(猛獣?)だらけのレースは予想不可能です、

  4. うに より:

    >もしかしたら、新しい進行形式のせいでマシンの調整が不完全なのでは?
    そうですよね。それと1戦取り逃した時のダメージが前より大きいから、無理する場面が多くなっているような気がします。

    アグレッシブなのはいいが、それでみんないなくなったらレース処ではないんでね。

  5. なし より:

    レースの結果見ると散々。ドカのクラッシュや体当たり滅茶苦茶。KTMは短期戦強いけど後半はスチールフレームのせいか謎の転倒だらけ。ホンダも中上以外全滅。これレース成立するの?

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