MotoGP

ドビツィオーゾ『ホンダもヤマハも、まったく勝負に出られず…』

『ドヴィツィオーゾ:ホンダもヤマハも、まったく勝負に出られず…』

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(37才、モトGP総合2位を3回獲得)はモトGP殿堂入りが決まっており、6月8日からのイタリアGPでセレモニーが行われる。

★同選手は2022年シーズン途中でモトGPを引退し、その後、地元モトクロスのサーキットの運営に着手している。

★先日、ドヴィツィオーゾ元選手が『La Gazzetta dello Sport』のインタビューで、次のように話した。

【トラック整備やレストラン、チケット売り場、レース用施設の建設を自費で行っているそうで…】
「(いくらかかっているかは)言わない方が良いでしょうね…気恥ずかしいんで。
でも、とにかく夢だったんですよ…モトクロスへの熱い想いを形にするのがね。
適当な場所に一から作るのではなく、既にあるサーキットに焦点を当てたんです。」

【敷地は17ヘクタール以上で幅広い年齢層を対象とし、夜間用に照明も配備するとか…】
「3才ぐらいの子供がモトクロスを習うとか、50代の方々が友達同士で勝負をするとかできるようにね。」
(※7月までに使用可能となる予定で、最終目標は世界選手権の誘致とのこと。)

【ところで、今年からモトGPに導入された『スプリント(短距離レース)』はどう思う?】
「もし僕が参戦してたら、レースウィークエンドの度に5回はヘルペスにかかってしまうでしょうね。
(スプリントを導入しなくても)技術的な面に手を入れたら…エアロダイナミクスや電制システムに手を入れたら、選手も観客ももっと楽しめるようになるんじゃないんですか。
まぁ、それができないから、進行形式に手を入れたんでしょうけどね。」

【貴方の引退後も、ヤマハ機は苦戦しているが…】
「特定の改革において遅れを取ってしまい、なおかつ、それにずっと気づかずにいると…先に進めば進むほど、ギャップは大きくなっていくものだから。
ヤマハだけじゃない…日本メーカー全てに言えることですよ。ホンダ機が、まったく勝負に出られないでいるんですからね。」

【ドゥカティ勢が絶好調だが…】
「今のところ、ペッコ(バニャイア)にプラスアルファの力がありますよね…ゼロポイントレースを3回やってるのに総合首位なんだから。議論の余地なしでしょ。
ただ、ベッツェッキが2022年からステップアップしてますからねぇ。まぁ、ペッコと比べて、なにか足りないんですけどね。ペッコの方が、各状況を上手くコントロールできるようだから。」

★ドヴィツィオーゾ元選手の略歴。

2008年にホンダ・プライベートチームからモトGP昇格し、2009年に同ファクトリーに移る。
2012年にヤマハ・プライベートチームに移籍し、翌年には同ファクトリー昇格の可能性もあったが、結局、ヴァレンティーノ・ロッシにシートを奪われてしまう。
2013年に、ロッシ元選手と入れ替わりにドゥカティファクトリーに入り、その後、2017〜2019年まで連続して総合2位を獲得するが、2020年末に離脱する。
2021年シーズン途中よりヤマハ・プライベートチームに入るが、2022年シーズン途中で契約を解除し、引退する。

(参照サイト:『Corse di moto』)
(Photo:Instagram

スプリントのせいで予選の価値が落ちている…って話は、note『2023 フランスGPまとめ』でどうぞ!

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

 

ITATWAGP | イタたわGP