MotoGP

エスパルガロ『皆、リスク負いすぎ…頭脳戦でいかないと』

『エスパルガロ:皆、リスク負いすぎ…頭脳戦でいかないと』

★5月24〜26日、バルセロナGPが行われている。

★25日(土)、アレイシ・エスパルガロ(34才、アプリリアファクトリー、引退宣言済み)が、予選首位、スプリントで優勝した。

★スプリントでのスタートはイマイチだったが、常に上位グループで走行し、首位選手が次々と転倒するなかで最後まで上手くコントロールしていた。

★決勝も期待できそうな状態なので、昨年の同GP同様、2レース制覇の可能性もある。

★エスパルガロ選手がイタリア衛星放送『SKY』のインタビューで、次のように話した。

【今回のスプリントについては?】
「強い走りで首位に立つのは良いものだけど、いちばん重要なのは完走することであり、頭を使って走らないとね。
かなり戦術的なレースだったけど、予想していた通りでした。マッテオ・バイオッコ(※アプリリアコーチ)と一緒にタイム分析し、すべて把握しておいたんですよ。
39秒台前半で…39.4秒ぐらいで走れるのは僕だけだと分かってたんで、首位選手のタイムを確認した時、『危ないな』って思ってました。あんなペースで走るなんて無意味なんですよ。実際、ミスをし始めてねぇ。
僕は徐々にマルティンを抜けるようになり、次はアコスタも抜き…ペッコ(バニャイア)の後ろに付いてからは、プレッシャーが爆上がりして。
それで、0.5秒差を保って、(バニャイアが)ミスをしたらプッシュすることにしたんです。実際、それで上手くいきました。」

【序盤、バニャイア選手はアコスタ選手と競り合っていたが…】
「あの時の2人の操縦は、やり過ぎでしょ…強く走りすぎて、フロントのタイヤ圧を上げてしまったんですよ。
ペドロも、『後から大きく響いてきた』と言ってたし…強く走りすぎて、タイヤをボロボロにしてしまってね。
ペッコについては、抜くチャンスが一度あったんですが、とりあえず見送ったんですよ…接触しないようにね。
ああ言う速い選手を抜くチャンスを一度逃してしまうと、だんだん抜きにくくなってしまうんですよね…最後は、後ろからプレッシャーをかけるようにしてたら、(バニャイアが)ミスしてくれました。
ペッコがスプリントであんなに切れのある、あざとい走りをするのは珍しいんですよね…優勝していても、おかしくなかったと思いますよ。」

【アプリリアプライベーターのラウル・フェルナンデスが首位についたが、第5ラップで転倒してしまい…】
「ラウルは最速だったんで…あの速さに、本人が満足していると良いんですけどねぇ。ただ、もっと落ち着いて走らないと。レースは長いんだから。」

【決勝も、リアはソフトタイヤにする?】
「モトGPの場合、『絶対に〜だ』とは言えないんから…ただ、ソフトにしたら98%アウトでしょうね。」

(参照サイト:『Moto.it』)
(参照サイト:『Corse di moto』)
(Photo:Instagram

POSTED COMMENT

  1. ドMマルケス より:

    アレイシ・エスパルガロのこれまでの軌跡を映画化してもいいんじゃないかと思うような予選&スプリントだった。
    話が出来すぎw アレイシカッコ良かったぞ!! 引退取り消しで(^_^;)

  2. 田中 より:

    走り慣れた地元という心理的な部分以外に、スリッピーな路面に対するタイム、戦略をきちんと理解していたアレイシは、見事だったね。

  3. maxtu より:

    2年連続のWウィンならマイスターの称号やね
    さぁ、ラストのホーム GP
    有終の美を飾って欲しいね
    (WCで出るかもだけど)

  4. ミラノマルコ より:

    モトgpは若さと速さだけでは勝てないって事がよくわかったかな?アコスタ君!って言ってやんなよアレイシ氏w
    緻密な戦略なもとでのポールトゥウィン。凄かった!

  5. きゃめる より:

    ラウル⇒バニャ⇒ビンダ転けて、アコスタは抜かせて、気づいたら引退会見したアレイシがTOPってw

    すんばらしい寸劇一団ww(冗談)

  6. テック21 より:

    アレイシの優しさと激しさは同じ所からきているのかもしれないね。マルケスが手術でしばらくパドックを離れる時、マルケスのところに激励に訪れたのはアレイシとファビオの二人だけだった。マルケスはそれにすごく感謝していた。マーヴェリックをアプリリアに誘ったり、マルティンからは父親の様だと慕われたり、ファン視線で見るより遥かに熱くて優しい男なのかもしれないね。アレイシはCRTでもレースをしていた時も存在感を出していたし、その後スズキのワークス、アプリリアでの厳しい時代を経ていまに至る。すごいキャリアだ。ライダーとしての能力も一般のファンの考えるより遥かに高いところにいるんだろう。本当に映画化しても良いくらいドラマティックなキャリアだったと思う。 本当にお疲れ様でした!シーズンの最後まで、熱く、速く、そして、怪我なくキャリアを終えて欲しい。

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