MotoGP

ドビツィオーゾ見解『マルケスはまだ100%じゃない…』

『ドヴィツィオーゾ:マルケスはまだ100%じゃない…』

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(38才)は2008年にホンダJiR Team ScotからモトGP昇格し、初陣で4位、シーズン終盤で初表彰台(3位)を獲得して総合5位となった。
2012年にヤマハテック3に移籍して総合4位となり、2013年にドゥカティファクトリーに移った。
ドゥカティ機の開発プロジェクトに大きく貢献しつつ、2017〜2019年は3年連続で総合2位を獲得し、2020年末に離脱して就活状態となった。
2021年シーズン終盤よりヤマハペトロナスから復帰したが、マシン不調により2022年9月、シーズン途中で引退した。

★9月7日(土)、サンマリノGPのスプリント終了後、ドヴィツィオーゾ元選手がイタリア衛星放送『SKY』のインタビューで次のように話した。

【スプリント優勝はPPスタートのバニャイア選手だと予想されていたが、結局、マルティン優勝となり…】
「ペッコ(バニャイア)に関しては、身体の具合が100%じゃないのか…それとも、プレッシャーが大きすぎたのか…その辺を見極める必要があるでしょうね。
現在のモトGPでは些細なディテールが、大きな差を作り出してしまうものだから…もちろん、マルティンの存在が、ちょっと大きくなっているのは確かなんですが。
通常、ああ言う風にスタートを切り、第1ラップで完璧な戦略を披露するのはペッコの方なんで…今回のようなリズムで走るとは想定外でしたね。」

【貴方は何年もマルク・マルケスと渡り合ってきたが…マルケス選手は完全復活したと思う?】
「どうですかねぇ…アラゴン圧勝は『おぉぉぉ〜!』って思ったけど…ただ、マルク本人としては、今年のタイトル獲得は不可能だと思ってるんじゃないんですか。
初回セッションや予選、レースを見る限り、来年に向けての準備期間にしてるって感じで…現状としては、いまだ100%の状態にはなっていないでしょ。
あと、マシンも以前とは違いますからね…だから、慣れ親しんだチームとは完全に異なる環境で、最大限に経験を積んでいるところなのでしょう。
以前のようなフィーリングを取り戻すには時間がかかるでしょうね。」

【ただ、アラゴンの時のように路面コンディションが悪ければ、今後も道は開けていくかも…】
「あらゆる可能性はあるでしょうね…ただ、マルティンとバニャイアが驚異的な形で、あのマシンをフル活用させてますからねぇ。そこに割り込んでいくのは厳しいですよ。
マシンのスピードもさることながら、マルケスに比べて、あの2人は落ち着いた環境にいるわけだから。
僕が思うに、マルク本人もそのことは分かっているし、これまでのキャリアとは異なる形で、もっと穏やかに色々と受け止めてるんじゃないんですか。」

【グリッド2列目にマルティン、アコスタ、ビンダーのような選手が並んでいると、(1列目の選手は)心理的に影響を受けるものなの?】
「受けますよ…ハードブレーキングで、きついアプローチをしてくる可能性がありますからね。ただ、前にいる選手の方が有利ですけどね。
グリッド順位は重要ですよ…マルティンは明日の決勝で、(グリッド4位に)足を引っ張られるかもね。
バニャイアは勝ちたければ、PPから超好スタートを切って、首位に出なければならないって覚悟してるでしょうね。」

[ 後半に続く ]

(参照サイト:『SKY』)

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