Suzuka 8 Hours

鈴鹿8耐、ドゥカティ勝利計画:バニャイア、ディッジャ、水野涼…etc

『鈴鹿8耐、ドゥカティ勝利計画:バニャイア、ディッジャ、水野涼…etc』

★7月19〜21日、『鈴鹿8時間耐久ロードレース 第45回大会』が開催され、ホンダが三連覇を決めた。

※決勝リザルトは記事下にあります

★今回、4位となった『Team Kagayama』は2024年よりドゥカティ・コルセの全面サポートのもと、鈴鹿8耐および全日本ロードレース選手権JSB1000クラスに参戦している。

★現地入りしていたドゥカティのパオロ・チャバッティ氏(2024年よりオフロードプロジェクト責任者に就任、各主要国におけるスーパーバイク/スーパースポーツ選手権のコーディネーター役も兼任)が、次のように話した。

[ 前半はこちら ]

【では、ドゥカティとしては、今後、どのようにする予定?】
「我々にとって鈴鹿8耐は、以前から大きな意義があり…日本ではNo.1のレースであり、モトGPよりも重要なんですからね。
見せ場が多く、観客にとってもおおいに楽しめるレースでしょ…しかも、酷暑の中で行われるんですから。
選手らは疲労困憊し、1時間のスティントを終えるとヘロヘロになってるじゃないですか。体力的にかなり過酷だし、特に今年はセーフティーカーもなく、重要チームがリタイアすることもなかったのですから、4位の価値は大きいですよ。
ドゥカティとしては優勝を目指して鈴鹿8耐に参戦していきたいと思っています…歴史に残るようなリザルトになるでしょうからね。」

【今回も序盤では何周か首位に立っていたが…】
「リョー・ミズノが実に速い選手でね…何周かトップに立ってくれました。あと、予選でもヤマハに肉迫していたし。
(優勝した)ホンダの功績も讃えるべきでしょうね…最後の給油では40秒ペナルティが科せられてねぇ。あれがなければ、(2位の)ヤマハを1分は引き離してたでしょ。ホンダもヤマハもスズキも、実に優秀でしたよ。
あと、うちの『Team Kagayama』に関しては、鈴鹿8耐チーム内にアマチュアもいましたからね…経験豊富な愛好家の方々なんですが…トップチームと比べるとレベルが違うでしょ。
とは言え、ラスト30分までは表彰台争いができたのだし、技術トラブルも一切生じなかったですけどね。」

フランチェスコ・バニャイアが参戦したがっているようだが…】
「おそらく、VR46ライダーズアカデミーの選手は全員、かつてヴァレンティーノ(ロッシ)が鈴鹿8耐に出て、優勝した話を聞いているのでしょう…それで、自分も出てみたいと思ってるんじゃないんですか。
今後に向けては、何も決まってません…とにかく今回出てみて、情報を入手しようと思ったわけですから。結果としては、うちのマシンが8時間きちんと持ち堪えられると言うことも分かったし、ピットストップ改善が課題だと言うことも分かりました。
モトGP選手を起用したら、もっと好結果を出せるかもしれませんね…今回は(ホンダの)ザルコが初参戦ながら、実に良い走りをしてたじゃないですか。」

【どんなチームにするか…既にアイデアはあるの?】
「ミズノのような強い日本人選手が、チームの重要メンバーになるでしょうね。ペッコ(バニャイア)を混ぜたらどうなるか…他の選手の可能性もあるしね。ファビオ・ディ・ジャンナントニオも鈴鹿8耐に出たがってましたから。
おそらく、高速ライダーが必要ではあるが、本人に参戦したいと言う気持ちがあるかどうかも重要でしょう。とにかく、大変なレースなのだから。体力面で、しっかり鍛えておいてくれないとね。」

【つまり、次回の参戦もあると言うこと?】
「もちろん、ありますよ…早速、次回までにドゥカティ機をもっと適応できるよう、技術面において手を入れることとなるでしょう。
あと、これも言っておきたいのですが…ブリヂストン側の対応にも大変満足してます。他のファクトリーチームとイコールコンディションにしてもらえたものですから。」

[ 完 ]

『2024 鈴鹿8耐 決勝リザルト』



(参照サイト:『Gpone』)
(Photo:Instagram

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POSTED COMMENT

  1. maxtu より:

    GPライダーの8耐参戦は日本メーカーが契約で乗せてるイメージだけどヴァレの参戦、優勝でイタリア人ライダーがステータスと捉えて目標にしてくれるのは嬉しいな

    序盤の水野の走りはドカティスタにも響いただろうし、日本人ライダーがDUCATIワークスで8耐活躍〜WSB参戦〜GP参戦の道が開ければ面白いね
    第2のハガよ出てこい

  2. タディの星に願いを より:

    ペッコちゃまの結婚で幸せそうな表情を見てて、1スティント終えて憔悴しきったペッコの顔想像する怖いもの見たさ。

  3. NSR50 より:

    昔と今ではマシンの走らせ方が全く違うので、今のGPライダーたちはトレーニングで上半身ムキムキにしないとマシンコントロールできないけど、そんな状態で8時間走るのは無理だと思うんだが、実際に走ったザルコはどう感じたのかな?
    やはりかなり力抜いて乗ってたんだろうか?

  4. tam より:

    結局、ザルコはそれほど早くはなかったなぁってのが印象、あと意地でもブリヂストンのキャップ被らなかった契約の内容ご気になる。
    契約上問題ないのならばあれはどうかと思います。

  5. まちゃまちゃき より:

    1スティント終えたアルベルト・アレナスがヘロヘロになって帰ってきてヘルメット取ってからの形相が8耐の壮絶さを物語っていましたね。
    その点、流石若さのバリー・バルタスちゃんは飄々としてましたね?

  6. 田中 より:

    長島さんが言っていたけど暑さ参るけど、湿気で体力奪われるって。ユーロ圏のライダーは湿気になれてないから。やっぱ日本の湿気は、日本人でも嫌だから。

    ドカのシャリンとて最後は脱水気味でしょ。
    チャバッティからペッコやディジャには、その辺の情報は伝わるだろうけど、皮膚感覚までは伝わらな
    いからね。

    一度参戦して湿気の辛さ知って、勝てなかったら数年後に参戦とかじゃないかな。バレも初参戦から間隔あいたはずだよ。

    以前、上田昇さんが言っていたけど耐久に向いてるのは、何気にアレックス・マルケスなんだよね。

  7. 元リッターSS乗り より:

    >田中
    バレは2年連続参戦では?
    1年目は転倒。
    2年目に優勝。
    参戦はその2回のみ。

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