『マルケス:日本とイタリアのメーカーの違いは…』
★マルク・マルケス(31才)は2013年よりホンダファクトリーからモトGP参戦を続けていたが、2024年シーズンはドゥカティグレジーニに移り、総合3位(-116ポイント)を獲得した。
★2025年はドゥカティファクトリーから参戦し、チームメイトはフランチェスコ・バニャイアとなる。
★先日、マドリッドで行われたイベントに出演したマルケス選手が、西サイト『AS』のインタビューで次のように話した。
【今シーズンについては?】
「ドキュメンタリー映像なら、喜び溢れたどんちゃん騒ぎシーンって感じですね…この4年間ずっと、骨折関連のシーンが続いてたんで。
雰囲気の良い…アットホームなチームに入り、途切れた流れを再びつなぐためには理想的でした。」
【今年は、あらゆる疑念を晴らすための1年と言っていたが…すべて晴れた?】
「今年、抱いていた分に関しては、ポジティブな形で晴らすことができました…一番大きな疑念は、『まだ自分は高い戦闘力を発揮できるのか?』だったんで。実際、発揮できましたからね。
来年は、現在のモトGPのNo.1マシンに乗るわけで…大きな挑戦でしょ。僕にどう言うことができるのか…ですよね。
チャンピオンマシンに乗るわけで…またタイトル獲得を目指し、最強の兵器で戦っていくわけです。まずはプレシーズンで、その後の開幕戦にはベストな形で挑んでいきますよ。」
【ジジ・ダッリーニャ(ゼネラルディレクター)は、なぜ貴方をファクトリーに昇格させたと思う?】
「それは本人に訊いてください。
僕はグレジーニに移籍してからずっと、できるだけプロとしてやっていこうと…トラックで結果を出そうと努めていました。
背の高いイケメンで、タイトルを何回も獲得するって言うのも良いけど、トラックでアクセルを開けなければ、どんなマシンにも乗れないわけでしょ。
僕の考えは明白で…トラックでベストを尽くし、最良オプションを獲得するってものです。だから、ドゥカティファクトリーのシート争いが始まった際、全力で頑張りました。
(ファクトリー昇格が)僕のA案だったんで、全てを受け入れて頑張ったんです。」
【ドゥカティ2023/2024/2025年機は、かなり違うの?】
「テストで乗っただけですからねぇ…しかも、新チームだったんで、互いに良く知り合うことが目標だったから。
まぁ、確かに90%の時間は2025年機に乗ってたんですが…それはエンジニア陣の冬季作業のためなんですよ。マシンをどう進化させるべきか決めなければならなかったんで。
僕とペッコの感触が一致してたんで良かったです…ほとんど同じようなコメントをしてたんで。エンジニア陣にとってはポジティブなことでしょ。
2023年機と2024年機の違いは明白で…でも、2025年機は違いを理解するのがまだ難しくって。でも、リズムは出てるし、おかげで走りやすかったです。」
【2025年機でなら、タイトルを獲得できそう?】
「開幕に向けての唯一の作戦は、トラックで速い走りをすることだけです…速ければ計画も上手く進み、自分も賢く動いていけるけど、速くなければ…どれだけ頑張っても目標は達成できないでしょ。
低迷期から脱出したら、先に向けての作戦を立てる必要があるんですよ…2023年末、グレジーニに移った時に立てたようにね。
来年に向けての計画を立て、正しい方向に進み、目標を到達させるんです。」
【日本メーカーとイタリアメーカーでは作業の仕方が違うの?】
「なぜドゥカティがここまでになったのか…分かってきますよ。競争世界と人生って言うのは『行動』し、そして『反応』することなんですよ。
例えば、つい先日、(ドゥカティスタッフから)電話がかかってきて…『ちょっとやってみようと思うことがあるんだが、こう言う方向はどうだろう』なんてことを言われたんです。
こう言うことって、以前はなかったんですよね。」
[ 後半に続く ]
(参照サイト:『Moto.it』)
(Photo:Instagram)