カピロッシ・インタビュー後半『ロッシとビアッジは似た者同志だから憎み合う』

はい、では！
2001年のローリス・カピロッシ選手のインタビュー記事…後半、行ってみますか！！

『カピロッシ：ロッシとビアッジは似た者同志だから憎み合う』

★2001年、まだ現役だったローリス・カピロッシが、次のように語った。
（※当時、28才。最高峰500ccクラス4年目で、ホンダ機で参戦していた）

［　同インタビューの前半はこちら　］

【お兄さんと一緒に4輪車を10台は発明してきたようだが…今でもやってるの？】
「1978年のピクアップを手掛けてる最中です。全部、改良してるんですよ。『ディアブロ』のホイールを使ってみたり、6速にしてみたり。エンジンは船のやつ…『Cigarette』のね。ブレーキは『S40（※ホルボ？）』のフロントで…ギア比がショートで、最大速度は180km。内装はオールレーザーですよ。」

【2年前から交際相手が同じだが…彼女との付合いで性格は変った？】
「イングリッドの存在はかなり重要ですね（※おそらく、現夫人）。これまでの人生、女性関係ではけっこうゴタゴタしてたんですよ。彼女と一緒に居ると落着くんですよね。僕の事を理解してくれている。僕は1973年4月4日生まれなんだけど、彼女は1日違いなんですよ。僕ら、全く同じ性格でね。最低でしょ。でも、お互いに上手くいってるし、幸せなカップルでしょう。」

【話は変わるが…ライダー同士の友情は成立する？】
「僕らの間に友情は存在しません。存在しているように見えてるのは…実際のところは、ニセモノですね。友達になっておいて、恋人を奪うような輩もいるしね…最低の環境ですよ。遅いライダーらと友情を結ぶ事はできるでしょ。強いライダーはね…皆、気取ってるから…もしかしたら、僕もそうなのかもね。本物の友情って言うのは…僕がまだ、ただのローリスだった頃にはありましたけどね。」

【コースに敵同士はいる？】
「（ヴァレンティーノ）ロッシと（マックス）ビアッジの間には怨恨がありますね…あの2人は似た者同士だから。意気投合なんてしない…だから、憎み合ってるんですよ。」

【メディアとカピロッシ選手の関係は？】
「僕としては、ビアッジやロッシの事を時々、悪く書く記者が何人かいても良いと思うんですけどね。でも、いないんですよ…あの2人は優秀としか書かれない。誰か１人を槍玉に挙げて、こう言うんですよね…『いいぞ、よくぞ懲らしめてやった』って。僕が、あの2人を接戦で抜こうものなら、人殺し呼ばわりされますからね。以前は、酷いな〜って思ってましたよ。今は思いませんけどね。大人になったんでね。あっ、それから…2年前から新聞も買わなくなったし。」

【今年は、カピロッシ選手について良い予想は立っていないようだが…】
「自分が、論外にされてる時って良いですよ。以前、ロバート・ジュニアがこんな事を言っていて…僕は気に入ってるんですけどね…『ヴァレンティーノ（ロッシ）のマシンに乗ったら、うちの父親だって勝てるだろう』と。今年のロッシのマシンは、もう誰が向って行ってもどうにもできないって代物でしょ。僕はいつだって99年のですからね。今のロッシのは、以前、ドゥーハンが乗っていたマシンなんだから。チームもマシンも最高…もの凄く有利ですよね。出しゃばって…優勝しようなんて思ってみても、無駄なだけでね。簡単な話じゃないでしょう。腹を立ててる連中はどっさりいますよ。でも、彼が勝つのが1番でしょう。最高峰クラスには久し振りにイタリア人チャンピオンが必要なんだし。」

【ロッシ選手は常に『一番興味があるのはSEXだ』って言っているが…】
「若いですからね…いずれ彼も分かりますよ…他の事も考えなきゃならないんだって事が。ライダーには力がある…他の人間を幸せにできるんです。しょっちゅう後ろを振り返り、必要としている人間に目を向け、病院を訪れ、子供達を助けてやるべきでしょう。前ばかり見て、他の人間を出し抜くことばかり考えているわけにはいかない…後ろを振り返ってみれば、現実が見えてくるでしょう。全盛期が過ぎた時、思いやりの気持ちを込めた自分の世界を創っておかなければ、世界で最も貧しい人間になってしまうでしょう。たとえ、銀行口座に何十億もあったとしてもね。」

【そう言う風にはならない？】
「あいにく、ライダーと言うのは他の人間を顧みないものだから…大切なのは自分だけでしょ。」

［　完　］

（2014年01月17日Gpone記事参照）

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