MotoGP

ロレンソ2014年を振り返る『最悪の敵は己自身だった』前編


『ロレンソ:最悪の敵は己自身だった』

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★今年、ホルヘ・ロレンソはマルク・マルケスの宿敵No.1としてシーズンを始めたものの、ザクセンリンク戦まで技術面および体力面での問題に阻まれ、それ以降は盛り返したものの、最後はヴァレンティーノ・ロッシとの総合2位争いに敗れてしまった。

★浮き沈みの激しかった1年を振り返り、ロレンソ選手が次のように語った。

【2014年シーズンを振り返って…評価の方は?】
「モトGP昇格して以来、最高の年の1つでなかったと言う事は確かですね。いや、むしろ、最悪の1つに入るな…ちょっと2008年の時みたいな感じ。2008年に比べたら、僕にしても…もうちょっとコンスタントだったかもしれないですね…各種ミスによりシーズン開幕は悪かったし…なかには酷いミスもありましたねぇ…最初の2戦とかね。その後、マシンは改善され、タイヤも変り、僕の体力面の方もけっこう改善されました。それら全ての理由により、ザクセンリンク以降はリザルトが上がってきたんです。」

【自身の成績は10点満点なら何点?】
「6.5から7点ってところでしょう。」

【今シーズン中、最もデリケートだった時期はいつ頃?】
「絶対、カタール/アルゼンチン/オースティンですね。その頃は、プレッシャーが酷くて…好リザルトな出さなきゃいけないって…そうしなきゃ、本当に厄介なシーズンになってしまうって。ミスをしたせいで、もうマージンがなくなってしまい…あの頃は、本当にミスしちゃいけないってプレッシャーを感じてました。」

【一番嬉しかった時は?】
「アラゴン戦で優勝した時…それから茂木のもですね。アラゴンでの優勝は思ってもいなかったんで…上位陣にかなり離されてましたからね…フリープラクティスでずっとそうだったんで。レースはちょっとゴタゴタしていて…優勝できたんですけどね。でも、2位でゴールしたレースでも楽しかったんですよ…ムジェッロとかシルヴァーストーンとか。」

【昨年は、手術後もタイトル争いで懸命に頑張り…冬期オフシーズンはどんな感じだった?】
「僕はトレーニングって好きなんですよ…作業をするのも好きだし、それにレースもね。時々、ちょっと毒抜きするのも必要じゃないですか。去年は、シーズン後、そう言う風にしてたんですが…おそらく、その期間が長過ぎたんでしょうね。まず、何回も手術を受けなければならず…ちょっと中に入れてたプレートが邪魔だったんで、それを取るための手術でした。全身麻酔の手術を3回受けたら、体力が落ちてしまって…トレーニングの時間が減ってしまってね。それに加え、当初、マシンの戦闘力もこんなに高くなかったし。結局、全体的なコンディションが最高とは言えなかったですね。」

【後悔している事もある?】
「冬期間中の手術について、もっときちんと計画立てるべきでしたね…それは後悔してます。それから、カタール開幕戦を万全の体制で迎えるべく、もっとトレーニングしておくべきでした。」

【良い勉強になった?】
「良い方に考えるなら、今後、最高の状態に持って行くべく、1シーズンを犠牲にしたと言えるでしょう。」

【今年は己自身が最悪の敵だった?】
「そうです。でも、そう言う事はどの選手にもある事だから。それぞれ、自分自身の中に最悪の敵を抱えているでしょ。誰でも常に自分自身と戦っていかなければならない…トレーニングしてる時とか、個人的な試練を乗り越える時とか。良くなっていこうとしなければ、他人と戦う事なんでできないでしょ…世界選手権で戦ってるんですからね。全員が懸命に努力し、もの凄い才能を持ってるんですから。ライバル達と同じ道を歩まなければ、一人取り残されてしまう。」

【今シーズン後半は高いレベルへと達していたが…来年には何を望む?】
「分からないですね…レベルは高いから。特に、安定性やスピード、集中力は高いでしょ…もう一歩進むって言うのが難しいんですよ。でも、心身共にに問題なく、マシンも良く動いてくれるなら、全ては容易くなりますね。僕の場合は、僕自身が万全の状態で、集中しているのなら、優勝目指して戦えます。」

【ロレンソ選手は、日々、新たな学びがあり、向上するには常に更なる努力をすべきと言い続けているが…どのぐらいで自身の限界点に達しそう?】
「ああ、そうですね。毎年毎年、更に学び、更に磨き…ですよ。経験を積むほどに、何が必要かが分かっていく。でも、自分の能力をずっとそのまま維持するのは難しいですよ。それを目標にした方が良いでしょうね…モチベーションを下げない事…反射的な身体能力を維持する事…弱点を克服する事。でも、時々、そう言う事全てを上手くこなすのは容易じゃないんですよ。」

[ 後編に続く ]

2014年11月11日Gpone記事参照)


先のヴァレンシア最終戦なんですが、レース直後はホルヘ・ロレンソ選手のコメントは最低限度のものしかなかったんですが…
その後、もう少し長めのものを見つけたんで、メルマガ『風聞〜イタたわGP』の方に載せときました♡

【13号 2014年11月13日 発行】
2014ヴァレンシアGP内輪話
ロレンソ自滅?それとも、ロッシが狸だった?



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POSTED COMMENT

  1. りゅ より:

    海外サイトで読んだインタビューと同じだと思うんだけど、後編もあるんですよね?
    それを待とうかなぁw

    【…どのぐらいで自身の限界点に達しそう?】
    仕事だからこういう質問しなきゃなのはわかるんだけどねぇ。
    ホルヘの答えてることはアスリートとしては至極当たり前のことだけど、その当たり前のことを言葉にするってこれが結構難しかったりする。
    うまく言葉にしようとすると、too muchになったりするし。
    真面目だからキチンと答えすぎてるんじゃないかなぁと心配になるんですよね・・・

    おっと後半前に私も書きすぎか?
    いけねぇいけねぇ汗

  2. ponponjet より:

    時折ロレンソ選手はとっちらかりますよね
    気合が入りすぎるというか…

    タイヤがミシュランになれば
    強さを取り戻すと思っています
    ヤマハ機とロレンソ選手との
    相性は良いと思うので

  3. kai より:

    来年は期待してます!

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