ロッシ『現在のモトGPクラスは史上最高！』2020エミリア・ロマーニャ＆リビエラ・ディ・リミニGP

『ロッシ：現在のモトGPクラスは史上最高！』

★9月19日（土）、エミリア・ロマーニャ＆リビエラ・ディ・リミニGP モトGPクラス予選で、ヴァレンティーノ・ロッシ（ヤマハファクトリー）が7位だった。

★グリッド3列目スタートとなったものの、表彰台争いができるペースは出ている。

★ロッシ選手のコメント。

「かなり加熱した予選でね。僕なんか首位と約0.3秒差だって言うのに7位にしかならないんだから。
なかなかのポテンシャルで、本当はもっと上位になっても良かったはずなんだけど。3列目スタートだと何かと厄介だから。現在のモトGPだと追い上げて行くのが大変でね。
第1コーナーは注意して行かないと…第1ラップはけっこう重要になってきますよ。タイヤに注意を払いつつ、アグレッシブな走りをしていかないとならないでしょうね。
先週よりも改善はできたんですよ。FP2の後、なかなか良いモディファイができ、一歩前進はしたんです。
速い選手は大勢いるけど、僕は好リズムが刻めてるんで。先週のレース本番よりは速くなってるんですよ。」

【これほど大勢が拮抗してると、ストレスなもの？それとも、エキサイティング？】
「ストレスですよ。0.3秒差ならファーストロー獲得って思うじゃないですか。どんなに悪くても4位だろうってね。ところが、7位でしょ。この辺が10〜15年前とは大違いなんですよ。
まぁ、でも、今はこうなんだから。勝負に加わって行きたいなら、現状に順応して、とにかく細かい作業をしていかないと。ただ、レースは常に別物で、他の要素が絡んでくるから。
僕は感触は良いんですよ。確かに好ペースの選手は少なくとも7人はいるけれど、明日もそうだとは限らないんでね。」

【10〜15年前とは大違いと言うが…何か気に入らないことでもあるの？】
「ないですよ、気に入らないことなんて。2ストローク時代の選手とか、90年代に走っていた選手なんかは、昔を懐かしがったりしてますけどね。
僕としては、現在のモトGPは史上最高だと思うし、現在のモトGP機はかつてないほど乗りがいがありますよ。
確かに90年代の方が僕はもっと勝ててたから良かったけれど、でも、現在の世界選手権はまったくもってイケてると思いますね。
なぜこれほど拮抗しているのかを理解しないと…タイヤのせいなのか、電制システムのせいなのか、それ以外の技術のせいなのか…それとも、より高いプロ意識やライダーがレースに向けて丹念に準備しているせいなのかをね。」

【いまやVR46ライダーズアカデミーの生徒と戦うのが定番になってきているが…】
「僕は他の選手とより、ペッコやフランコと戦う方が好きなんですよ。たとえ、負かされたとしてもね。
僕らは友達同士だけど、ひとたびトラックに降りれば、それぞれの思ったように動くわけだから。」

【バニャイア選手が凄まじいタイムを出していたが…】
「PP獲得で然るべきタイムだったんですけどねぇ。本当に物凄かったから。もう首位で確実だったのに、ついやり過ぎてしまって…グリーンゾーンに上がってたでしょ。
ただ、とにかく、凄い周回ではありましたよ。」

【なぜ他のドゥカティ選手よりも、こんなに速いの？】
「ペッコは実に良い操縦をしてるんですよ。ドゥカティ機をベストな形で乗りこなしてるんですね。あのマシンのネガティブ面が気にならないようで、強味の方をフル活用してるんです。
ドゥカティ機ってのは楽なマシンではないけど、実に上手いこと操縦してますよね。明日のレースも最強でしょ。好ペースが刻めてるから。」

【ルーカ・マリーニをモトGP昇格させようと思っているの？それから、モトGPチームを作る噂も出ているが…】
「ルーカについては話を進めてますよ。2021年に向けて、チャンスがあれば良いなと思ってね。
モトGPチームに関しては、来年はないでしょう。2022年ならどうにかなるかもね。（各チームとドルナの契約が更新する時期だから）色々と変わってくるでしょう。状況を見極めていかないと。
今のところ、モト3/モト2での結果に満足しているし、今、うちはそう言う次元でやってるんでね。モトGPチームだと、もう一歩前進させなければならないから。」

（参照サイト：『Moto.it』）

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