MotoGP

ドビツィオーゾ『ヤマハ機はけっこう特殊な操縦法…』2021サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGP

『ドビツィオーゾ:ヤマハ機はけっこう特殊な操縦法…』

★9月19日、サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGP決勝戦でアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ヤマハ・ペトロナスSRT)がグリッド24位スタートから21位でゴールした(予選も決勝も最下位)。

★グリーンゾーンに何度も上がったため、レース中盤にロングラップ・ペナルティを受けた。

★ドヴィ選手は今シーズンここまで就活を続け、同GPがヤマハ機でのデビュー戦であり、事前テストも行われなかった。

★ドヴィツィオーゾ選手のコメント。

「レースまでは他の選手らに付いて行くほどのスピードがなく、少なくとも0.5秒は引き離されていたが、本番では付いて行けたんですよ。特にミスってロングラップペナルティを受けた後は、リズムがけっこう良くなりましたね。FPセッションの時より全然速くなって、ラスト2周ってところで自己ファーステストを出してました。マシンへのフィーリングがレースになったら変わってきて、けっこう色々と試してみたところ、いくつかのエリアは良い感触になってました。
FPセッションではブレーキングで苦戦していたのに、レース終盤はグッと良くなってねぇ…原因を突き止めて、今後どうすべきかを探っていかないと。
あと、コーナー中盤と立ち上がり、マシンの馬力などに手を入れていかないと。」

【今年、ヤマハ機で苦戦している選手らの原因が分かった?】
「いいえ。分からなくて当然でしょ…最新ファクトリー機とどのぐらい違うのか、正確に分からないんだから。とにかく、ファビオ(クアルタラロー)だけが大活躍していて…まぁ、それを分析して解明するのは僕の担当ではないんで。
マシンは独特で、長所は多いけれど特殊な操縦をしなければならないから、把握して合わせていくには時間がかかるでしょうね。
僕は今回が初めてだし、去年導入されたリアタイヤがまだしっくりこなくって…ブレーキングも変な感じだし、レース終盤でマシンが良い感じになっていったのも不思議だし。僕かマシンか、どちらが原因でそうなってるものなのか…。
レース中、このマシンの強みが感じられ、良い手応えだった時もあったんですが、でも、ポテンシャルは使いこなせなかったんですよ。
10ヶ月のブランクの後、こんな風にレースでコンスタントに走れたってことは重要だし、終盤で速く走れたのには満足してます。テストに向けて、ベストな状態と言えるでしょう。
天気が良ければ、レース後のテストって言うのはベストですからね。」

【特殊な操縦が必要と言うのは、具体的にはどんなこと?来年も現在のチームから参戦するの?】
「来年はこのチームのまま、マシンが最新ファクトリー機になります。マシンに関しては、ファビオの走りっぷりを見る限りは楽なんじゃないんですか。かなり深いブレーキングをして、コーナーでけっこうスピードを出す必要があるみたいで…このマシンのポテンシャルをフル活用する唯一の方法なのでしょ。マシン自身が、それを求めてるわけだから。
けっこう特殊な操縦で、どのモトGP機にも通用するものではないでしょう…まぁ、スズキ機なら『有り』かもしれないけど、他のマシンなら『なし』でしょうね。」


(参照サイト:『Gpone』)

今回のレース前、モルビデッリ&ドヴィツィオーゾについての予想については、『2021アラゴンGPまとめ』でどうぞ!

POSTED COMMENT

  1. ハラヘリーノ・ペッコリスキー より:

    あくまで私的な考察ですが…
    なるべく車速を落とさずコーナーへU字にアプローチする基本的なヤマハ機の特性は変わってないけど、ホルヘ全盛期の頃より更にハイスピードでコーナーに進入してクリップ奥めでハードブレーキングで向きがえして高めの車速を維持して立ち上がる感じなのかな。U字のライン取りだけどリヤブレーキを多様したV字のようなブレーキングが必要な特殊な特性のイメージ。ドヴィはハイパワーなV型マシンで直線的なV字のライン取りに慣れてるからマシン特性に合わせるのは大変そう。ホルヘのハンマー&バターの乗り方に近いけどマシン特性に合わせてプラスアルファのライディングをしてるのがファビオなのかな。

  2. ハラヘリーノ・ペッコリスキー より:

    私的考察の追伸で恐縮ですが…
    現行のヤマハファクトリー機はドヴィの乗る’19型のようなクリップ奥でブレーキングを頑張る特殊な特性ではなく自然なU字のコーナーリングアプローチができるハンドリングとブレーキ特性に変更したのではないかと思います。
    リヤのケーシングを変更し耐久性とグリップに難ありのミシュランに合わせたマシン開発が途上ですが現状リヤタイヤを活かし上手くマシン特性に適応しているのがファビオなのかなと推察しています。

  3. としあき より:

    身もふたもないけど標準的なmotoGPマシンってないよね

  4. jack より:

    ドビはコメントが予防線張りすぎてるでしょ。まぁ、ピーク過ぎてるからねー。ポルはそろそろ表彰台とるころかな?
    そういやオリベイラが不調すぎるね。何かあったのかな。

    まぁ、なんにしろ偏ったマシンが多すぎるね。クラッシュが少ないメーカー、安定感があるのはドカティ機とアプリリア機かな。優勝できないとしても、挙動が把握しやすいマシンはライダーにとってはありがたいよね。

  5. やっぱりoffが好き より:

    強いて標準と言えばタイヤが2つ有ることとか?
    あ、みんなそうだね

  6. ハンス より:

    今季、乗っているライダーの多くが結果を出しているドゥカティ機が案外標準的な乗り味かもしれませんね

  7. mercury より:

    単純な話、直線とコーナーのどちらでオーバーテイクするのが楽かと言えば当然直線。直線番長が最適解って話でもないけど、当然そっちの方がライダーに優しいし、ライダー間の差も少なくなる。ヤマハのクラスプレーンは馬力出すのに向いてないから、コーナリングで勝負に出るシャシー設計にならざるを得ない。コーナーエントリーと脱出で有用なウイングを始めたのはドカティ。弱点を克服し始めたドカティが安定して勝ち始めた。そういう事ではないでしょかね。

  8. maxtu より:

    ちょっと前までは下位カテゴリーの昇格組に優しいYAMAHAのM1と言われたのにね

    HONDAが論外なのは間違いないみたいだけどw

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