『なぜドゥカティSBKはバウティスタ獲得以外の選択肢がなかったのか?』
★アルヴァロ・バウティスタ(ホンダ、37才)が、2021年SBKシーズンを総合10位で終えた。
★バウティスタ選手は2年間のホンダ所属を経て、2022年からはまたドゥカティよりSBK参戦する。
★ドゥカティファンの間では、「2019年にドゥカティから参戦してタイトルを取れなかった選手が、2022年に取れるわけない」と言う声も上がっている。
★ドゥカティがバウティスタ獲得以外の選択肢がなかった理由は、以下のとおり。
・ジョナサン・レイ(カワサキ残留)
少なくとも2022年はカワサキに確保されているため論外。
・トプラク・ラズガットリオグル(ヤマハ残留)
ドゥカティは2021年夏に打診したものの、あっさり断られた。同選手はモトGP昇格を視野に入れており、ヤマハの方が可能性が高いため。
ドゥカティの場合、バニャイア&ミラー選手の契約が2022年末で終了するが、両選手からモトGP初心者がシートを奪うのは困難である。また、ラズガットリオグル選手が既に25才であることを思えば、若手選手(マルティン&バスティアニーニ)らとシート争いをするのも難しいだろう。
さらに、モトGP初心者にとってはヤマハ機の方が乗りやすい。
・スコット・レディング(ドゥカティ→BMW移籍)
ドゥカティは契約更改の交渉を、ほとんど行わなかった。一方、BMWは同選手がドゥカティとの2年間の契約金額の4倍のオファーを…つまり、1年間に250万ユーロ(約3億2000万円)を提示したのだ。
BMWのM1000RR機はドゥカティのPanigale機より劣る(※もちろん、ヤマハ機やカワサキ機よりも劣る)が、同選手も28才となり金銭面を重視したと言うことだろう。
SBK業界でもっとも派手で陽気なライダーと、もっとも厳格なメーカーの組み合わせはなかなか興味深い。
・アルヴァロ・バウティスタ(ホンダ→ドゥカティ移籍)
現在、ドゥカティ機でもっとも勝ち星の多い選手である(※2019年に16勝し、そのうち11回は連勝)。なお、レディング選手は2年間で12勝である。
バウティスタ選手の場合、早々に速い走りができる可能性があり、高い勝率が期待できる、タイトル獲得も目指せるかもしれない。
ダニーロ・ペトルッチの場合、レディング選手より身長/体重があるため同様の問題が発生する危険が高く、同じような契約額(2〜30万ユーロ:約2560〜3850万円)ならばバウティスタ選手の方が良かったのだろう。なお、バウティスタ選手は1年契約である。
★かつてドゥカティはSBKで毎年タイトルを獲得していた時期があったが、2011年より途絶えており、理由は資金面にある。なぜならば、現在はモトGPにより投資しているからだ。
技術分野と言うよりは特に選手の契約金額を下げており、1988〜2008年におけるドゥカティの契約金額はトップレベルで、カール・フォガティやトロイ・コーサー、ジョン・コシンスキー、トロイ・ベイリスは優雅な生活を送っていた。
★2022年、バウティスタ選手の契約額は、レイ/ラズガットリオグル/レディング選手らより低い。
ちなみに、レイ選手は150万ユーロ(1億9200万円)で、さらに報奨金もある。
★なお、SBKパドック内の噂によれば、マイケル・ルーベン・リナルディ(ドゥカティ)は1年5万ユーロ(約640万円)とまで言われている。
★ドゥカティSBKが、ローコスト体制でタイトルを獲得できるのかが見ものとなる。
IL COMMENTO – Per vincere la Superbike che manca dal 2011 la Ducati ritenta la carta Alvaro Bautista. Scelta obbligata, perchè non c'erano alternative dello stesso peso: ecco perchè #Superbike #AlvaroBautista #Ducati https://t.co/wjVULgA2K6
— corsedimoto (@corsedimoto) November 28, 2021
(参照サイト:『Corse di moto』)
(Photo:Instagram)
祝ドゥカティ、コンストラクター部門タイトル獲得!!…って話は、『アルガルヴェGPまとめ』でどうぞ!
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ローコストは良いけど
命を掛けて走るには
安すぎはしませんか?
なかなか赤裸々な記事だこと
エース待遇で3000万前後は低いですねぇ
しかもDUCATIとしては安くて若いライダーならGPを優先させるのだからSBKが盛り上がらなかったわけだ
ペトルッチのSBK行きが噂されたようにGPから放出になったベテランライダー=SBKパニガーレという図式か
MIEレーシング辺りも契約金はリナルディあたりとそんな感じなのでしょうね
SBKのドゥカティがチャンピオン取れないのはこうやってコロコロライダー替えるからなんじゃ?
命がけの仕事していて年収640万って、院卒の同い年(26歳)サラリーマンの年収と大差ない、下手するとむしろ少ないのでは・・・
しかも安定収入じゃないという・・・
個人スポンサーでもつかない限り割に合わないね
GPに投資って言ってもGPも今はサラリー決して高くない若手2名ですしSBKでもデイビスにはピーク時2億円位払ってましたからね。
幾らなんでも640万はライダー軽視過ぎやしませんかと。
本気でタイトル獲る気有るのか疑わしいレベルですね。
GPで8台も出す前にこういうとこどうにかしなよ…
ダグ・ポーレンはフォガティ以降と比べたらギャラ大したことなかったんかな…