バニャイア『肩の痛みよりクアルタラロを抑えるほうが大変だった』2022スペインGP

『バニャイア：肩の痛みよりクアルタラローを抑えるほうが大変だった』

★5月1日（日）、スペインGP（ヘレス）決勝でフランチェスコ・バニャイア（ドゥカティファクトリー）が4位だった。今シーズン初優勝。

★先のポルトガルGP中の転倒で右肩を負傷し、いまだ痛みがあった。

★バニャイア選手のコメント。

「今回の優勝は重要ですよ…ドゥカティにとっては特にね。いつもヤマハ＆クアルタラローのコンビが群を抜いた走りをしていたトラックなんだから。しかも、ここまでずっとうちは苦戦してきてましたからね。」

【右肩の痛みをコントロールするのと、後ろに喰い付いているファビオ・クアルタラローを抑えるのではどちらが大変だった？】
「ファビオの方ですよ！
2〜3秒引き離せてるならともかく、レースの間ずっと0.5〜0.7秒程度だったでしょ。
あんな状況だとアッと言う間にミスしてしまうものだし、ずっと『もっと速く、もっと上手く』とだけ思い続けてました。他の問題なんか考えてる暇もなくって…集中しまくってましたね。
もしどこかのコーナーで膨らんでたら、絶対にそこを突かれてしまってたでしょ。とにかく、コンスタントに走ることが鍵だったんです。」

【去年のミザノ戦でも（マルケス相手に）似たような状況になり、あの時は貴方がミスをしてしまい…】
「あの時、転倒したのはタイヤ選択でミスったからなんですよね…賭けに負けてしまったわけです。
でも、モト2時代はこの手のレースが多かったから…とにかく、全力を尽くすのみって感じのレースですよね。
今日のファビオが強いことは分かっていたけど、でも、僕だってそうだったから。」

【バニャイアvsクアルタラローの戦いが、今、始まったと言ったところ？】
「どうでしょうね…モトGPでは、なんでもころころとすぐに変わってしまうから。
今日はこんな感じだったけど、ただ、アレイシ（エスパルガロ）がちょっと抑え込まれてた感じだったし…あと、ミールだって速かったんですけどねぇ。」

【今回の優勝のおかげで、やっと長いトンネルから抜け出せた？】
「冬季テストでは気楽にかまえてたのに、開幕戦で『そんな場合じゃないぞ』ってことに気づいて…ずっと苦戦してしまいましたね。
ある時点から自分にマシンを合わせるのではなく、自分のライディングスタイルを変えることにしたんですよ。去年からコーナースピードは上がってたんですが、もっと強く入っていくにはどうすべきかを探るのに頑張らなければならなくって。ゼロコンマ何秒ってレベルの話だから、楽ではないんですよね。特殊なんですよ。
2022年版マシンは今回のようなトラックの方が速く走れるんで、今後はトップスピード改善を目指して何か探り出さないと。」

【右肩は問題なかったの？】
「けっこう心配してたんですけどねぇ…ウォームアップで鎮痛剤を使わなかったら、操縦しづらかったんですよ。でも、モバイルクリニックでレースに向けて良い処置をしてもらったんで（笑）。
それでも終盤ラップは大変でしたけどね。ヘレスのブレーキングって、ほとんど右折コーナーの手前なんで（右肩が）痛むんですよ。」

"In una gara così non hai tempo di pensare ad altro che non sia essere veloce. Ho smesso di cercare di adattare la Ducati GP22 a me e ho cambiato il mio stile" https://t.co/CwtFLWfgoB #motogp #peccobagnaia #ducati #gp22 #jerez

— GPOne.com (@gponedotcom) May 1, 2022

（参照サイト：『Gpone』）

今、ドゥカティファクトリーに足りないものとは？って話は、note『2022 ポルトガルGPまとめ』でどうぞ！