『マルク・マルケスがドゥカティグレジーニに移籍する/しない理由』
★ドゥカティグレジーニは2024年に向け、アレックス・マルケスと契約更改したが、ファビオ・ディ・ジャンナントニオについては保留しているため、現在は大勢が同選手の後任としてマルク・マルケスが加入することを期待している。
★通常、モトGPパドック内で注目されている人物の動向に関しては、関係者等からの情報が浮上してくるものだが、同件に関する情報は不思議なほど皆無である。
★このため、ジョヴァンニ・ザマーニ記者(イタリア衛星放送『SKY』)が、マルケス選手のグレジーニ移籍の可否について、以下のように理由をまとめた。
★マルケス選手がドゥカティグレジーニに移籍すると思う理由
・もはやマルケスがホンダ継続を希望していないから…これは推測と言うより、ほぼ事実と言って良いだろう。もはやマルケスはホンダを信じておらず、完全にやる気を失っているのだ。
・このため、マルケス側は契約破棄の気持ちが固まっており、ホンダからの年俸を放棄し、ヘルメットやライダースーツ等の個人スポンサーからの収入のみを得る姿勢でいる。
契約破棄によりホンダに支払う違約金に関しても、大きな問題にはならない模様。
・ドゥカティ側は、マルケスのグレジーニ移籍に関し、得る物のみで失う物は皆無である。
もし数年前にマルケスがドゥカティに加入して勝ったなら、『選手のおかげで勝てた』と言われていただろう(※2004年にロッシがヤマハに移籍した時は、そのように言われた)。そして、マルケスが加入しても勝てなければ、『ドゥカティ機が悪いから』とだけ言われただろう。
しかし、現在は状況が変わり、ドゥカティ機はれっきとした勝利マシンであり、もしマルケスがドゥカティ機で戦闘力を取り戻せば、『ドゥカティ機のおかげでマルケスが再生した』と言われるのだ。
・ドゥカティ側はすでに『マルケスを加入させる気はない』と公言しているが、グレジーニチームの選手選びに関して最終決定を出す権利はない。
・モトGP業界全体が、『強いマルク・マルケス』を必要としていることは否定できない。
・マルケス兄弟がチームメイトになると言うのは、メディア的にもチャンピオンシップにとっても魅力的である。
★マルケス選手がドゥカティグレジーニに移籍しないと思う理由
・ホンダがマルケスを手放しはしないだろう。
・もしマルケス離脱により、世界でも有数の二輪メーカーであるホンダがモトGP撤退を決めてしまったら?
ドルナ(運営会社)は、そのようなリスクを受け入れられるだろうか。
・グレジーニチームは選手選びの権限を持っているとは言え、マルケスレベルの選手の場合はドゥカティの承認が必要だろう。
なぜならば、マルケスを優遇したことにより、ドゥカティ選手陣の不興を買う可能性があるからだ。例えば、マルケスがグレジーニチームに加入したら、ファクトリーチームよりも注目されることになるのだから。
それはサッカーで言うところの、『オウンゴール(自殺点)』のようなものだろう。
・また、もしマルケスがグレジーニチームに加入したとしても、契約は1年のみだろう…2025年には、KTMに移籍するものと思われる(あくまでも仮定の話だが…)。
ドゥカティがこのような『橋渡し役』を…マルケスを再生させ、その後、ライバルメーカーに引き渡すような役を受け入れはしないだろう。
・マルケスをグレジーニチームに加入させることにより、ドゥカティはプラマックチームの不興を買うかもしれない。
プラマックチームは困難な時期も含め、何年もドゥカティのモトGPプロジェクトを支えてきたのだから、そのような事態を受け入れはしないだろう。
・そもそもマルケスがグレジーニチームに入ることで、ドゥカティにどんなメリットがあると言うのか?
(参照サイト:『Moto.it』)
(Photo:Instagram)
ホンダの真の問題点はマシンなのか、マルケスなのか…?って話は、note『2023 オーストリアGPまとめ』でどうぞ!
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ホンダのことが好きなので、マルケスを引き取って下さい。この人にマシンを合わせてても、強いマシンは出来ないので、成功しているドゥカティの方が良いと思います。