MotoGP

『今の選手は可哀想…見ていて、泣けてくる』ロリス・レッジャーニ

『レッジャーニ:今の選手は可哀想…見ていて、泣けてくる』

ローリス・レッジャーニ元選手(90年代前半、250ccクラスでアプリリア機を駆って活躍。引退後はモトGP中継で解説を担当していた)は少し癖のあるタイプだが、その分析コメントは常にタイミングが良く、的を得ていると評判が高い。

★7月7日、レッジャーニ元選手が『Corse di moto』のインタビューで、次のように話した。

【貴方は選手を引退した後はTV解説者を長年勤め、今は自宅からレースを観ているわけだが…随分変わったと思う?】
「自宅で観ていても、よく選手らに共感してしまってねぇ…泣きそうになりますよ。
ショーや金儲けのため、ありとあらゆることをやらされてるじゃないですか…ロードレース世界選手権も、どんどんF1化しているようでね。
スプリントが導入されてレースの回数が倍になったり…選手らの意見なんて微塵も反映されず、命に関わることが決定されてしまってるでしょ。選手は、ただただ苦しむだけって感じでね。
今は、どんな若手選手でもプロフェッショナルに徹しなければならないんですよ…一昔前のように、情熱やら勢いに身を任せるんじゃなくね。」

【本来、二輪レーサーと言うのはどんなものなの?】
「とにかくオートバイにまたがって、アクセル全開ですっ飛ばして行きたいんですよ…それ以外のことなんか、本当はどうでも良いんだから。
下手したら、報酬なしでもレースに出てしまうでしょ…とにかく、情熱だけですっ飛ばしてしまうんですよ。一度走り出したら、これでいくら稼げるだろうとか…スポンサーのことなんか頭にないから。
ところが、今の選手はサーキットに着いたら木曜からパリッとした格好をさせられて、TVが作ってくる進行プログラムのために時間を割いてねぇ。
決められたイベントに参加し、上から言われた通りのことをやって…。皆、足並み揃えて似たりよったりで…。
馬鹿げてるでしょ。二輪レースってのは情熱に支えられてるものなのに…これじゃあ、ただのビジネスですよ。まぁ、今はそう言うやり方ですからねぇ。」

【今シーズンのモトGPはどう思う?】
「現在のレースは、けっこう気に入ってますよ…ドゥカティが圧勝していて、実に上手くやってるじゃないですか。
そりゃあ、メーカー間での争いがもっとあった方が面白いんだけどね。
理屈からすると、マシンの力が50%、選手の力が50%なはずだけど…そんな感じではないですよね。
現在はマシンの方が重視されていて、あまり良いとは言えないでしょ。真の実力が、きちんと見えてこないんですよ。
とは言え、なかなか見ごたえのある、面白いレースもいくつかありましたけどね。」

(参照サイト:『Corse di moto』)

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POSTED COMMENT

  1. 桑田裸郎 より:

    レッジャーニ「アクセル全開ですっ飛ばして行きたいんですよ」
    からのこの画像のチョイス最高。

  2. NSR50 より:

    昔はプライベーターでも参戦できたからねぇ。あの頃は確かに情熱だけでも走れたいい時代だったと思うのは年寄りになった証拠かねぇ。

  3. A250 より:

    アクセル全開、石川選手の件があるのにこの人は‥素直には読めない

  4. より:

    面白い写真っぽくなってるけどかなり危険な状況だったんじゃ?

  5. 桑田裸郎 より:

    そのままオフィシャルのスクーターに着地してピットに戻ってそう

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