MotoGP

ロッシ『謝罪は有り難いが、必要なのは結果』2018オーストリアGP

『ロッシ:謝罪は有り難いが、必要なのは結果』

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★ヴァレンティーノ・ロッシ(ヤマハファクトリー)が8月11日(土)、オーストリアGP予選で14位だった。

★ロッシ選手はFP総合11位で予選1から始めたが4位しか獲得できず、予選2への進出は叶わなかった。

★チームメイトのマーヴェリック・ヴィニャーレスは予選2から始めたものの、予選11位と奮わなかった。

★予選後、選手コメントの前に、モトGP史上初めてプロジェクトリーダーからライダーへの公開謝罪が行われた。

★ロッシ選手のコメント。

「今回の謝罪に関しては、実にポジティブに受け止めています。謝罪してくれたツヤに感謝します。
ただ、謝罪以上に我々が必要としているのは、マシンを仕上げることですから。早々に結果を出してもらう必要があります。今現在、うちはホンダやドゥカティよりも遅れているんですから。」

【電制システムのことを指している?】
「そうです。僕としては最終戦の前に、一歩前進したいと思ってます。
ヤマハ機はベースは良いと思うんですよ…機械的な部分のことを言ってるんですが、もし電制システムが改善されたなら、ホンダやドゥカティを羨む必要なんてなくなりますから。」

【ここ数年、いったい何が起きていたの?】
「2015年まで、独自開発のソフトウェアを使っているうちは問題なかったんです。問題は2016年からなんですよ。
ワンメイクCPUが登場してから、うちのエンジニア陣が、それとマニェティ・マレッリ製ソフトウェアを対話させるのに苦戦してるのだと思います。」

【組織内での改革が必要だと思う?】
「そう言うことは僕の担当ではないんで。
僕に分かるのは、去年のフレームは気に入らなかったけど、今年のは実に良い感じだとか…そう言うことでね。
電制システムに関しては、そう言う前進が…ドゥカティやホンダがやったような前進ができなかったんですよ。そこが、うちの問題点なんです。」

【ロッシ選手が覚えている限り、現在、ヤマハは最も苦境に陥っている?】
「2004年に僕が移籍して来た時の方が、かなり酷い状況でした。ただ、あの時は実に上手く対処してくれたんですよ。資金面でも人材面でも、かなりの投資をしてね。
1年間で、かつて乗ったことのないような最高M1機を開発しましたから。2005年版のM1機ですよ。あの時と同じようにしないと。」

【現在は前進してると言うより、むしろ、後退している?】
「以前も言った通り、もう随分前から僕は日本人エンジニア達に同じことを言っていて、1年経った現在、状況は全く変わってません。」

【どのぐらい時間がかかりそう?】
「その質問に答えられたら良いんですが…僕に訊くべきことではないでしょう。どうなるでしょうかねぇ。」

【今日、ヤマハ勢は惨憺たる結果で、唯一、ザルコ選手が6位に入っていたが…】
「とにかく、トラックに依るんですよ。僕なんか1週間前は1列目で、今日は5列目だから。
ここはリアタイヤに厳しいトラックで、こう言うコンディションだとライディングスタイルや体重のおかげでザルコは楽なんです。ところが、ブルノでは苦戦していましたからね。」

【去年のオーストリア戦の方がロッシ選手は速かったが…】
「そうなんですよね。ただ、うちにとって今年のソフトタイヤは去年のより柔らかいんですよ。
今さら言っても後の祭りだけど、ドヴィツィオーゾみたいにミディアムを使うのも悪い手ではなかったのかもねぇ。」

【最初から『オーストリアは難しいトラックだ』と言っていたが、ここまで難しいとは思っていた?】
「今年のGP開催サーキットの中では、うちにとっての最悪ではあったけど、ここまで苦戦するとは思ってませんでした。
また、ツイてもいなかったんですよね。結局、予選の振り分けは、唯一、FP1の結果で行われたって言うのに、そのFP1でマシンが故障してしまい、セカンドマシンの方はイマイチだったのだから。
今日はFP4でペース作業をしたんですが、およそ素晴らしいとは言えないタイムでした。」

【そして、予選本番…】
「今も言ったけど、リアのソフトタイヤでかなり苦戦してしまって。
5列目スタートなんですよねぇ。最初のブレーキング3ヶ所はかなり難しいし、とにかく集団の中では気をつけていないと。
明日の午前ウォームアップでもう少し何か試せるだろうから、できるだけ多くポイントを持って帰れるよう全力で頑張りますよ。」

(2018年08月11日『Gpone』記事参照)


ブルノテストで試していた新カウルは、ロッシ選手によれば「大きな違いはない」とのことで…
詳しくは、こちらでどうぞ。

【2018ブルノGPまとめ ドゥカティ&ホンダ、ヤマハ】[ 2018年8月10日 発行 Vol. 198

●ヴァレンティーノ・ロッシ
・ロッシぼやき節「ライダーは好調だが…」
・ヤマハの問題はフルサワがいないこと
・ブルノテストでは何を試したのか?

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POSTED COMMENT

  1. kai より:

    ファクトリーとサテライトの差を縮めるためでしたっけ?
    M.M社のエンジニアにしか扱えないような共通ソフトを何故導入したんですかね?

    • 修羅朱種酒 より:

      ドゥカティがドルナに脅しをかけた。嫌なら撤退するぞって。なんだかんだで欧州メーカーとして人気あるので。
      ソースはホンダの知人から。別に信じなくてもいいですけど。

      • kai より:

        返信ありがとうございます。やはりそうなんですね。スポーツには政治を持ち込まずに公平に行ってほしいです。最近のドルナのやり方はビジネス優先で、個人的に面白くないです。

        • 14B より:

          おっしゃる通りなんですが、MotoGPはビジネスなんですよね

          収益が上がらなければ、運営が回らず安定したGPの開催が出来ません
          人が集まらなければ、スポンサーが着かず、メーカーも本気を出しません
          MotoGPが最大規模のバイクのレースを開催出来るのは、儲かっているからです

          それに環境を公平にしたら資金力のあるメーカーが独り勝ちのつまらないレースになります
          資金力のないメーカーが政治力を使うのは仕方のない事かと・・・

          心情的に気持ちの良い事だとは思いませんが、
          MotoGPがMotoGP足る為には仕方がないし、今後も変わらないでしょう

    • blee より:

      共通ECUの開発に関して、自社製ECUで一歩先に進んでいたホンダとヤマハは技術流出を懸念して、自社製のものがベースとして採用されるのを渋っていたような記事を当時読んだ気がします。理由はいくつかあるんでしょうね。

  2. TKM より:

    ドカが有利になるからでしょうね

    • kai より:

      返信ありがとうございます。ドルナとしてはドル箱ロッシの状況をどう思っているのか、気になりますね。

  3. hoge より:

    ドカ有利にしないと
    マルケス一強の時代になってクソつまんなくなってたよ
    かつての誰かさんの時代みたいに
    バランス取りとしてはいいことだと思う
    ヤマハが沈んだのは予想外だけど…
    ドカとホンダヤマハじゃ会社の規模がまったく違うんだから
    まああれだけドカ有利にしても強いマルケスは何なのってとこだけども

  4. ロッシ より:

    ドゥーハンの暗黒時代
    ロッシの暗黒時代
    両者の暗黒時代は他者を圧倒しており、見る人全ては退屈だった
    しかしマルケスは違う!
    レースをハラハラさせてくれる、唯一無二のスターである!
    また、マスコミを使った他者への冒頭や、気に入らない相手をレース中に蹴り飛ばし転倒すなど、行わないクリーンなファイターだ!
    マルケスの技術は世界一ィィィィィィィィィィィィィィィィ!

    • にわか より:

      わざわざ、荒らすなw
      流石にこんな見え見えじゃ誰も釣られないぞwww

  5. 半世紀 より:

    今回もDOCTORは結果を出してくれました。ヤマハの受難は想像以上に深いようですが頑張れと応援し続けるだけです。

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