
『バスティアニーニ:誰にも期待されてなかったのにねぇ!』
★2月28〜3月2日、タイGPが行われ、モトGPクラスのエネア・バスティアニーニ(KTMテック3)が予選20位、スプリント18位、決勝9位だった。現在、総合9位(−30ポイント)。
★バスティアニーニ選手は冬季テストでマシン乗り換えに苦戦し、今回も予選/スプリントでは下位だったが、決勝ではみごとな追い上げを見せ、8位のブラッド・ビンダー(KTMファクトリー)と0.124秒差でゴールした。
★決勝後、バスティアニーニ選手がイタリア『SKY』で次のように話した。
【今回の決勝については?】
「やっぱり、ホッとしますよねぇ。今日のレースは満足してます…ピットボックス内では誰からも期待されてなかったんで。
午前ウォームアップで小さく一歩前進してたんで、良くなってきてるって思ったら自信がちょっと出てきて…あと、ミスもそれほどしなかったし。
決勝はけっこう上手くいって…中盤以降は7位レベルの好リズムを維持できてました。喜んで良い出来だと思います。」
【今後に向けては…?】
「とにかく、ブリーラムはもう1周も走りたくないです。次のアルゼンチンは興味津々ですけどね…僕は久しぶりだし、去年はなかったから、どの選手にとっても未知のトラックでしょ。
重要なのは自信を上げ、できるだけデータを収集することだから。レースではKTM機の改善に役立ちそうなことを見つけたんで、一緒に伸びていきますよ。
このままポジティブな姿勢を保ち、やり遂げた仕事に満足するようにします。」
【決勝でのタイヤ選択はオグラ選手と同じで、前後ともソフトだったが…】
「スプリントのタイヤ選択は駄目でしたからねぇ(※前ハード/後ソフト)。フロントハードがイマイチなんで、決勝はリスクを負ってみました…ソフトで全周回走ったらどうなるのか分からなかったんで。
集団戦の時はブレーキングがちょっと大変だったけど、その後は正解だったって思いました…コーナリングも上手くいったし、ブレーキ操作も良くなって…そう言うとこがイマイチだったもんだから。
メリットがありそうだと思ってはいたんですけどね。あと、リアのソフトの方が上手く機能してましたね…ミディアムはピンとこなかったんで。」
★次のアルゼンチンGPについては、2024年は開催されてないため各チームともデータは少ない。
また、バスティアニーニ選手は2023年もケガで欠場しており、モトGPクラスでは2022年にドゥカティ機で参戦しただけである(10位)。
(参照サイト:『Corse di moto』)
(参照サイト:『Corse di moto』)
(Photo:Instagram)
テストでは空っきしでも流石実力者、タイヤ選択が上手くいくとレースで揉まれて本来の実力をレース中に発揮しだす事も可能でしたね(先ず予想は出来ませんでしたが…)。