ロッシ『もっと戦闘力を上げられると思う』2021スペインGP

『ロッシ：もっと戦闘力を上げられると思う』

★5月1日（土）、スペインGPでヴァレンティーノ・ロッシ（ヤマハ・ペトロナスSRT）がFP総合15位となり、予選1で7位だった。なお、グリッド17位（6列目）スタートとなる。

★ロッシ選手のコメント。

【明日のレースについては？】
「今朝、少し改善できたんですよ…首位から0.7秒差だったし。でも、15位なんですよね。現在、モトGPでの拮抗具合と言うのは凄まじいですよ。
午後は電制システムに少し問題が出てしまい、全力を出すことができなかったんです。素晴らしい出来とは言えないまでも、もうちょっとはマシな結果を出せてたはずなんですけどね。
これから、明日に向けてマシンを調整していきますよ。」

【マシンにはどのような改良を加えてみたの？】
「違うセッティングを試してみたら、コーナー進入が速くなりました。問題は今のタイヤが柔らかすぎると言うことでね。特に、カーカスが柔らかくって。かなりソフトに扱わなければならないんで、実は、僕のライディングスタイルの方にも手を入れてる最中なんですよ。」

【今回、リアにハードタイヤを使うことはできないの？】
「ポルティマオの時のように、それが上手くいってくれたらと願ってたんだけど…そうは行きませんでした。ミディアムと比べて、パフォーマンスがあまりにもかけ離れすぎてるんでね。レースで使うのは厳しいでしょう。実のところ、フロントの方もソフトにするかミディアムにするか…迷ってるところなんですよねぇ。」

【ずっと同じ問題を抱え続けているが…】
「正直なところ、思っているようなリザルトが出てくれてないんですよ。もう少し前に出ていきたいのだけで、こう言う状況では難しくって…。
これって言う案がないんですよ…つまり、がっちりと手を入れられるような箇所が見当たらないんです。まぁ、手を入れられそうなエリアはあるんだけど、トラック次第って面もあるから。もちろん、試してはいきますよ。まだ先は長いんだし、戦闘力を上げるために何でもするつもりだから」

【現在のモトGPは、レベルがぐっと上ってしまい…】
「速い若手が大勢いて、今朝なんかトップ10入りしようと思ったら、首位と0.15秒差ぐらいで走らないと駄目だったから。ほとんどPP取るようなもんでしょ（笑）。
僕はマシンへの信頼感がもっと掴めたら、もっと戦闘力を上げられることは分かってますけどね。」

【ちなみに、フランコ・モルビデッリを最新ファクトリー機に乗せるべきだと言う声が多いが…】
「VR46アカデミーのライダーですからね…もう随分前から、最新ファクトリー機を提供してやって欲しいと要請はしてるんですよ。ただ、ヤマハ側の回答がこう言う風なわけだから。
最新機に乗って当然のライダーでしょ…凄まじい操縦をしてるんだから。ただ、乗せるためにどうすれば良いかは分かりませんね。とにかく、今のマシンでも好調なんだし、明日も良いレースができるんじゃないんですか。」

【ところで、ヘレスのトラックの安全面に不安を感じている選手もいるようだが…】
「現在のモトGPからすると、エスケープゾーンが充分ではない箇所がいくつかあるんですよ。ただ、これぐらいのレベルなら他のトラックでもありますからねぇ。
選手がエアーフェンスに激突する姿なんて、いつ見ても気持ちの良いものではないから。確か、昨日のセーフティコミッション会合の議題になってたと思ったけど、とにかく、安全面の向上は大切ですよ。マシンのパフォーマンスはどんどん上がってきてるんですからね。」

Rossi: "M1 ufficiale per Morbidelli? Come VR46 la chiediamo da tempo": "Yamaha, però, ci ha detto di no. Oggi sono migliorato, ma ho avuto problemi all'elettronica in qualifica. So di potere essere più competitivo, farò di tutto per riuscirci" https://t.co/R6WCOtFtIa pic.twitter.com/y9H5rTFw6Q

— gpone.com (@gponedotcom) May 1, 2021

（参照サイト：『Gpone』）

ロッシのレース転倒に対するポジティブさにメディアの方が困惑してるって話は、note『2021ポルトガルGPまとめ』でどうぞ！