『ブリッグス:2008年ラグーナセカ、ロッシの作戦はただ1つだった』
★アレックス・ブリッグス(オーストラリア出身)は2000年にヴァレンティーノ・ロッシがホンダよりモトGP昇格した際よりメカニックを務め、その後、同選手が他メーカーに移籍する際は常に帯同されていたが、ヤマハ・ペトロナスSRTへの移籍に伴い、2020年末に解雇された。
★ブリッグス氏はロッシ選手に付く前、ミック・ドゥーハン(1994〜98年まで500cc5回連続総合優勝)を担当していた。
★ブリッグス氏がロッシ選手について、最近、次のように話した。
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【ストーナー元選手と言えば、2008年ラグーナセカ戦でのオーバーテイクについては?】
「あのレースは、いまだに世間でも語り継がれてますよね。あの週末のケーシーは優勝が確約された状態で、本人も自覚していたし、私らもそう思ってたんですよ。1周0.3秒ぐらい引き離されていて…ズタボロにされてしまうんだろうな〜って感じだったから。
そうしたら、バージェス(※ジェレミー。当時のロッシ選手のチーフメカニック)がこう言ったんです…『ストーナーは勝つつもりでいるし、皆、そう思っているようだから…うちはケーシーの前に出ていかないと。ケーシーはそんなこと夢にも思ってないはずだから、もしそれができれば、彼にB案はない』とね。
ただ、たとえ1周でもストーナーに首位を走らせるわけにはいかなかったわけで…そんなことをさせたら、すっ飛んで行ってしまうんですからね。
あのレースを見直してみると、ヴァレはひたすら1つのことしかしてないんですよ…つまり、ひたすらケーシーの前を走り続けるってことしかね。」
【現在は、ロッシ選手の引退が取り沙汰されているが…】
「世間と言うのはスポーツ選手に何を期待しているのか、自分たちでも正確に分かっていないんですよ。」
【世間は、絶頂期に引退して欲しいと思っているようだが…】
「本人が、そのスポーツのことを心から好きでやってるのに?自分が世界一だって思ってる時に、辞める必要があるんですかね?いったい、それで誰が喜ぶって言うんですか?
辞めれば辞めたで、今度は『現役時代、あれは良い選手だったよなぁ〜』なんて言い出すんでしょ。
『若手にシートを譲るべき』なんて声もあるけれど、ただね、15〜20年参戦したって、あのレベルにまで達せない選手だっていて…それでも、誰も問題視されてないじゃないですか。」
【ロッシ選手が引退するまで、そばで一緒に続けかった?】
「辞めること自体は、それほど苦ではなかったんですよ。残念でしたけどね…ヴァレが辞める時に一緒に辞めたかったから…まだ、何年かあるって思ってたわけだし。
私にとっても、良い締めくくりになったはずだけど…まぁ、それほど悲惨なものではなかったですよ。いくつかオファーも来ていたし。ただ、(ロッシと組む以上に)物凄いものはなかったけどね。
昨年のヘレスGP中、ヤマハから『来年、ファクトリーチームに君のポストはないから』と連絡をもらいました。ショックはなかったけど、ただ、大変ではありましたね。」
[ 完 ]
(参照サイト:『Tuttomotoriweb』)
(参照サイト:『Mowmag.com』)
ザルコが「ドゥカティ機を操縦するには、かなりのエネルギーが必要だ」って言ってる話は、note『2021オランダGPまとめ』でどうぞ!
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みんな離れ離れになってきて、さみしいですね
中途半端に知ったかぶりの人の記事より、実際に中で接していた人の記事は本当に面白い。
ブリッグス氏は今何してるんだろう?解説なんかしたら面白いんじゃないかな?
ASBで,元GPライダーの子息のメカをしているのではなかったでしたっけ?
ロッシが(もしも)現役続行したら呼び戻すかもですね.
良いインタビュー記事でした.