『バニャイア:僕が一番後悔していることは…』
★11月17日(日)、バルセロナGPのモトGPクラスでフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティファクトリー)が、決勝首位だった。総合2位(−10ポイント)となった。
★今季18勝した(決勝11勝、スプリント7勝)。
★決勝後、バニャイア選手がイタリア『SKY』のインタビューで次のように話した。
【タイトル防衛は叶わず…】
「気持ちは穏やかです…スタート時点から厳しいことは分かってたんで。やれることはやったし…ベストは尽くしました。
ホルヘ(マルティン)が上手かったですね…特に0ポイントレースが少なかったことが。
来年、また頑張りますよ…ただ、今年の出来について、とやかく言う必要はないでしょう。」
【パルクフェルメではマルティン選手を立て、自分は脇役に徹し…】
「TPOをわきまえる方なんで…最高リザルトを出した選手が前に出るべきでしょ。
僕はレース優勝したけど、ホルヘは違いを生み出してきたんだから…僕らがツイてなかった時や、0ポイントをやってしまった時にね。
だから、僕がしゃしゃり出る理由はないでしょ…(マルティンは)物凄い選手で、今回のタイトルを取って当然なんだから。
今シーズン、僕の方も勝てる力はあると…最強選手になれると思っていました…その点は誰にも否定させませんよ。ただ、0ポイントがねぇ…今後もなくならないだろうし。
来年は、状況によってはもっと気をつけます…他の選手の近くにいないようにするとかね。」
【敗北を噛み締めてる…?】
「きちんと戦ってきたのなら、敗北は不名誉なことではないと思います。無駄なことなんて何一つない…すべて勉強なんだから。
今回は0ポイントレースのせいで負けたと自覚してます…それが大きく影響してしまうんですよね。」
【今シーズン、もっとも後悔していることは…?】
「一番悩ませられたのは…思い返すと残念なのは…僕はマシンに対する自分のフィーリングに常に注意を払っているんですが、今シーズン前半はその点を甘く見てたことです。
他の選手が使っていても僕にはイマイチなものとか…例えば、フロントフォークやスイングアーム等を却下するのに、何レースもかけてしまって。それで、けっこう失速してしまってたんですよ。
ホルヘの方がコンスタントだったし、僕は3回転倒し、1回技術トラブルでリタイアしてしまったでしょ。あと、自分のミスも3回あったし。
一番の後悔は…マシンの調整にあまり執着しなかったことですね。そして、一番大きなミスは…多分、シルヴァーストンです。プッシュしすぎてしまったんで。それ以外では特に間違いななかったし、むしろ…。」
【では、一番良かったレースは?】
「ムジェッロですね…とは言え、他にもいっぱいあるんですが。決勝/スプリントで18レースあるんだから。
今日なんかは一番楽でした…本格的にプッシュしてた選手は1人もいなかったんで。あと、ヘレスも良かったですねぇ。色々とあるんで、1つ選ぶのは難しいです。
まぁ、4連勝したって言うのがね…あれは、ちょっと大きかったでしょうね。」
(参照サイト:『Corse di moto』)
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ペッコとマルティンのレース後の態度にはシーズンを通して感服していた。優勝回数に勝るペッコ、それに対してポイントリーダーのマルティンと、絶妙のバランスがあったことも二人の関係を良好に保った原因とは思うけど、それでも特にペッコのふるまいは見事だった。ワールドチャンピオンのシャンパンシャワーをマルティンがしている際に、表彰台の横でそれを見守るペッコの表情は、悔しさというより、強い自分を破ったホルヘへの敬意に満ち溢れていたように見える。スプリントと合わせ40戦中18戦に勝利したペッコの凄さが、ポイントでそれを上回ったホルヘのチャンピオンの価値を高めている。ペッコはチャンピオンを失ったがペッコに対する評価は、より高まった。過去最高に気持ちのいい戦いだった。
マルティン、ペッコ共に最終戦までファンをドキドキさせてくれてありがとう。
あれだけレースをこなして僅差なのだから精神的にもかなり厳しかったと思う。
2人のライバル関係は素敵で、コース上ではバチバチ、レースが終わったらお互いをリスペクトし合う仲は清々しかった。
バニャイアが調整に余り執着しなかったのコメントは驚き。
凄く執着してセットアップをする選手と思っていた。
今度のパートナーはセットアップは全然違うと思うので、どうなって行くかテストから楽しみだ。
中継でよく解説の人がペッコを「ミスしない」って言うし、自分もそう思ってたけど、そうならこんだけ勝っててタイトルが取れないなんて事あるんだろうか…
周り、マシン、タイヤ等色々理由はあるんだろうけど結果安定してなかったから取れなかった
理由突き詰めて来年はさらに強くなったペッコが見えそう。
来年はマルケスがどこまで絡んでくるかだよなぁ
去年から思っていたがスポーマンシップの高いライバルだよね、ペッコとマルティンは。称え合うことをためらわないし、バトルもクリーンで。ペッコの結婚にも賛辞を送っていたしね。
悪童がいない、絡まないバトルは清々しさすらあるよ。
最後まで気持ちのいい戦いを見せてくれてありがとう。お互いへのリスペクト、大事ですね。
来年も同じように気持ちのいい戦いを見せてくれることを祈っています。
>僕は3回転倒し、1回技術トラブルでリタイアしてしまったでしょ。あと、自分のミスも3回あったし。
原田哲也さん回顧録
自分のことを話しておくと、ロリスにチャンピオンを奪われた’98年は僕にも問題がありました。
第11戦イモラでは、若くて勢いのあるバレンティーノ・ロッシを勝たせたくないばかりに予選で無理にタイムを出して転倒。
足を骨折して、決勝は10位が精一杯でした。
第13戦オーストラリアGPでも、あとコンマ1秒だけパーシャルを短くしておけば、
エンジンが焼き付いてリタイヤすることはなかった。
シーズンを通してそういうミスがいくつもあったから最終戦までロリスとのチャンピオン争いがもつれ、
それが結果的にあのクラッシュを招き、タイトルを逃したんです。
ロリス2勝、僕が5勝のシーズンでした。
勝っても負けても清々しいチャンピオンシップ。思うにペッコがジェントルマンなのも多分にあるだろうけども、レース後にみんなでTV観戦タイムとか、ショーの方向に傾いたあたりからこういう感じになったのもあるのかなと。
昔のようにいがみ合ってる姿をTVに映されたが最後、速攻でSNSにさらされる時代になっちゃったからね。
本人が納得してるならしょうがないけれど
やっぱり弟マルケスが居なければと思ってしまうなぁ
茂木からラスト5開催でメインレース4勝(1勝はマルケス)は立派な数字にみえるけど、その間マルティンとはたった11ポイントしか縮まらなかったんだよねぇ
マルティンがメインレースで勝ったのは、茂木前のインドネシアが最後だけど、ラスト5開催全てでポイントを獲った、いわゆるプレッシャーのなかでも焦って勝ちに行くことなく崩れなかった
ペッコも1ポイントを大事だと分析して今後に活かせればマルケス相手でも充分勝てるはず
来季も楽しみだ
20年のミルがタイトル取った時と同じような状況だよな。
優勝はないけど、取りこぼしが無かったのがデカいって。
ペッコはスプリント負けてる印象あったけど、解説も言ってたけど、スプリントはペッコもマルティンも同じだけ勝ってるからマルティンは取りこぼしが無かったのが響いてるって言ってたのが納得した。
ペッコは来年頑張って欲しい。来年のタイトル争いはマルケスも絶対絡んでくる。