ロッシ『自分でも表彰台獲得には賭けなかった…』2017カタール

『ロッシ：自分でも表彰台獲得には賭けなかっただろうねぇ』

★3月26日（日）カタールGP決勝戦、ヴァレンティーノ・ロッシ（ヤマハファクトリー）が3位でゴールした。

★ロッシ選手は冬季テストからずっと苦戦が続き、スタートグリッドも10位だった。

★ロッシ選手のコメント。

「レース前に表彰台獲得にいくらか賭けなければならなかったとしたら、賭けたかどうか分かりません。何ユーロかならねぇ。」

【レースになると調子を取り戻すことが良くあるが…】
「テストではわざと遅く走ってたんですよ。そうでなければ、3位じゃがっかりでしょ。でも、こう言う状態なら好リザルトじゃないですか（冗）。シーズンをこう言うリザルトでスタートできるって言うのは重要ですよ。厳しい時を経てきましたからね。」

【一体、どんな風だったの？】
「11月から…新しいマシンを試してからずっと、乗り心地が良くなくってね。だから、チームに対しても、ヤマハのスタップ全員に対しても感謝してますよ。僕を信頼し、支え続けてくれたんですから。本当に厳しい状況の時もね。」

【どこが分岐点？】
「金曜日です。光が見えたとは言わないが、少なくとも扉がちょっと開いた感じでしたね。楽観的に考えられるようになってきて…ただ、土曜日が丸々中止になり、ウォームアップセッションでも上手く行かなかったし。暑さで、3周も走るとタイヤが終わってしまってたんです。」

【ところがレースでは…】
「好スタートを切り、第1コーナーで追突されても転倒せずに済んだし（笑）。間違いなく、このコンディションのおかげ…気温が下がってくれたおかげでしょ。マシンにはモディファイをしてあったんですが、楽しんで操縦できました。」

【これで新マシンでも大丈夫？】
「ヤマハからはずっと新マシンに乗るようプッシュされてたんですよ。ヴィニャーレスがそれでもって常に速かったから、単純に時間の問題だったんですよね。今日のリザルトは本当に良かった。嬉しいですよ。厳しい時でも、常に慌てず騒がずやってこれたんですから。今後のレースに向けてのベースが見つかってくれてると良いんですけどねぇ。」

【優勝も狙えた？】
「まず、トップ5に入った時にはもう嬉しかったですね。その後、トップ3になった時、『これは、なんでも有りかもよ』ってつぶやいてました。ヴィニャーレスの方が明らかに速かったんで、もしかしたらドヴィツィオーゾには挑んでいけてたのかもしれない。でも、ヘマをする可能性の方が高かったでしょう。フロントタイヤの右側にかなり苦戦していたから。」

【悪い夢からは覚めた…】
「今回の冬は本当に苦戦しすぎましたね。でも、レースウィークエンドの時はいつも良い仕事ができるんですよ。あと、テストの時は体力面でちょっと問題もあったし。落ち着いて家に居れなかったんで、きちんとトレーニングできなかったんです。結局のところ、もう40才近いんだし。年寄りですから（笑）。」

【冗談はともかく、モトGPクラスは若手が増えて…】
「今日のザルコは素晴らしかったですね。テスト期間中は僕の悪夢でしたけどね。いつも僕より上位にきてくれちゃって（笑）。ザルコにもフォルガーにもびっくりですよ。モトGPクラスに上がったばかりは、ヤマハ機に乗るのが良いんじゃないんですかねぇ。モトGP機ってのは、こう言うもんだから。SBK選手には嫌われるかもしれないけど、モトGPには世界最高のライダーが集まってきて、皆、最強の走りをしてるんですよ。」

【ロレンソ選手が11位だったが…】
「ホルヘ（ロレンソ）のことは良く知ってるんで。世界でも最高ライダーの1人ですよ。ドゥカティ機が速いのはドヴィツィオーゾを見れば分かるでしょ。いずれ絶対に上がってきますよ。」

【愛弟子モルビデッリ選手がモト2で初優勝していたが…】
「フランコ（モルビデッリ）をサポートできるなんて名誉なことですよ。今日は鳥肌が立ってしまった。確実に、決定的な一歩前進を果たしたんでしょうね。今年は楽しませてくれるでしょう。あと、うちの弟のルーカにもお祝いを言いますよ。もの凄いレースをしていた。」

（2017年03月26日『Gpone』記事参照）

---

[amazonjs asin=”4575008001″ locale=”JP” title=”悪夢に架ける橋 (FUTABA NOVELS)”]