モトGP 『ロッシ、このドゥカティに満足している』
モトGP公式テストがマレーシアのセパンで始まった今日、ヴァレンティーノ・ロッシ選手にとってはドゥカティでの冒険の第一歩が公衆の面前で刻まれた。
昨年のヴァレンシア最終戦の後に行なわれたテストは、マシンの改良と言うよりは試乗と言った感じだったのだが。
今や全てが一転した。大真面目で、先日のマドンナ・ディ・カンピーリョで行なわれた伊チーム・プレゼンの時のようなジョークもなし。
セパンに全員が集結し、ロッシ選手以外のライダー達の望みはひとつ。
打倒ロッシ。
ロッシ選手がコンディション全開ではないと言うことも忘れてはいない。
現在、ロッシ選手に挑んでゆくのは、まるでギブスをはめたマラドーナを打ち負かすようなものだろう。
今日のテスト結果12位と言うのがロッシ不調の証拠。 ロッシ選手はトータル41周走り、平均4周ごとにパドックに入っている。
「これ以上もう進めないな〜って段階で肩に力が入らなくなって、それからすぐに痛み始めちゃってね。」
絶好調のコンディションと言うわけではないが、おそらく数ヶ月後にはどうにかなってくれるだろう。
「ヴァレンシアの時のコンディションに比べるとスゴッく良いですよ。手術を担当してくれたカスターニャ先生も心配していないしね。最初はマシンを走らせるのが本当にキツくってね、でも先週、スーパーバイクでテストした時、痛いことは痛かったんだけど2時間ぐらいしたら楽になって。明日のテストに備えて、今夜もそうなってくれると良いんですけどね。」
肩がライディングにどれだけの影響を及ぼすか、ロッシ選手の考えははっきりしている。
「この問題がなかったら、もっと良い結果を出せるのは確かです。今は、いつもより1秒遅いってところですね。」
今回のテストでは本当の意味でマシンを走らせたわけだが、ロッシ選手がデスモセディチ機の威力のほどを認めていることについて、ドゥカティは満足しているようである。
「このマシンを調節するのに、可能性は数えきれないぐらいありますね。あらゆる面に手を加えることができるし、信じられないような素材もチョイス可能だしね。大いに自信はありますが、まだやらなければならない事もいくつかあります。」
最大の問題は安定性と扱いやすさの2つが、上手く両立する点を見つけることだろう。
「このマシンはスピード面では非常に安定しているんですが、フロントに対して最大限フィーリングが感じられるようになることと、それから、加速も最大限得られるようにならなければね。とにかく、この1週間前で多くの点を改良したし、やり終えた作業については非常に満足しています。
ドゥカティ機は、ライバルとなる日本製マシンとは違うし、特にヤマハやホンダとは異なりますね。ライディング方法も違うし、こっちのは非常に堅いマシンなんです。リア周りも他のメーカーのマシンと違うし。現在、僕が取りかかっているのは、大部分のコースで僕がやっているようなライディングスタイルに合う、マシンの基本レベルを見つけ出すことです。
このマシンはそんなに変える必要がないし、ドゥカティのポジティブ面で大いに利用できる所もあるし、練り直すべきネガティブ面もある。我々はやり遂げられると…僕は思っています。」
(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事: GPONE 2011年02月01日)
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今回のロッシ選手のインタビュー記事って
各サイト、あんまり内容がだぶってないんですよ。
…と言うわけで、もう一発控えております。
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