さて…
本日のヴァレンシアGP予選中、イタリアTVのレポーターがドゥカティのプレツィオージゼネラルマネージャーに、「辞められるって噂がありますが…」と聞いていたんですが…
管理人、質問自体に驚いて、プレツィオージさんがなんて答えたのか良く聞いてなかったんですが…
まぁ、いつものごとく公家さんが煙に巻くような物言いだったような…
…と言うわけで、色々と調べてみました。
まずは噂の出所、イタリアで唯一の2輪レース週刊誌『Motosprint』から。
モトGP『プレツィオージ：ドゥカティのモトGPプロジェクト解任』
★ドゥカティの新オーナー、独アウディ社の決定によりフィリッポ・プレツィオージがデスモセディチ機プロジェクト責任者を解任されることとなった。
★今夏よりアウディではデスモセディチ・プロジェクトへの介入を始め、噂が流れないよう配慮はされていたものの、しばらく前から、スッター社と新たな車体企画を委任するなど確定的な徴候は見られていた。プレツィオージ氏らが手がけている企画と並行して進められていたのだが、結局、今シーズン末で同氏がプロジェクト責任者の地位から解任されることとなるようだ。なお、同氏のドゥカティ残留は可能ながら、モトGPプロジェクトの運営および技術に関する決定権はなくなる。
★ドゥカティ・レース部門における最高位に就いていたプレツィオージ氏は、スーパーバイクからモトGPに至るまであらゆる機密事項を把握している。
（日本語翻訳：La Chirico / 伊語記事：2012年11月10日 Motosprint記事より抜粋）
上の記事を書いたエンリコ・ボルギ記者と言う方は、ヴァレンティーノ・ロッシ選手の自伝本や独占インタビューを手がけてる記者さんでして…
つまり、世間もパドックもただのゴシップ記事ではないと見たわけです。
んで、イタリア大手サイト『Gpone』が、早速、ロッシ選手にインタビュー。
《今日の予選後、初めてその話を耳にしたが、それ以上のことは何も知らない。ここ数ヶ月、アウディからレース部門再建にあたって意見を求められてはいたが、自分としてはあまりに大きな責任を負いたくはなかった。自分はただのライダーだし、唯一、ドゥカティに言えることは “頑張って” だけでしょ。
プレツィオージは友人の1人だし、もし、その話が本当なら個人的には残念に思う。ただ、もしも、もっと早くにそう決まっていたら、僕のヤマハ移籍にも影響したのではとは考えないで欲しい。今となっては気にしていない…もはや僕の問題ではないから。（2012/11/10 Gpone記事より抜粋）》
そして、もちろんニッキー・ヘイデン選手にも。
《ただの噂でしょ…よくあるような。ただ、もしも本当ならプレツィオージを交替させるなんて簡単なことじゃないだろう。ドゥカティのために色々とやってきたわけだし、個人的には彼との関係は最高なんだ。（2012/11/10 Gpone記事より抜粋）》
ここまで来たら、当然、ストーナー選手にも話を聞かなきゃね。
《もし本当なら…僕が知ってる彼の人柄からすると、１人で決めたことなんだろう。この3年間、かなり批判され続けていたから、肩の荷が下りるんじゃないだろうか。ドゥカティにとっては大きな損失になるだろう…非常に有能で経験豊富な人間なのだから。彼と一緒にやってた頃は、開発を進めるための予算を確保するのが大変で…ここ最近はそんなことはないわけだけど…ただ当時、あの頃使っていたのよりも絶対に良いシャーシを企画していたんだ。もし、上層部が彼の話にもっと耳を傾けてくれていたなら、僕らはドゥカティの為にもっと多くを成し得ただろうに。（2012/11/10 Gpone記事より抜粋）》
んで、次に出てくる疑問は、プレツィオージさんの後任は？なんですが…
各サイト共、2011年までスーパーバイク世界選手権のプロジェクトリーダーを勤めていたパオロ・チャバッティ氏なんかの名前が挙ってるみたいですね。
ただ、『Gpone』記事によれば、11月13〜14日のヴァレンシア・テストにドゥカティでは新マシンを特に用意していないらしく、おそらく現段階の企画はプレツィオージ案によるものだから、後任が決まるまで凍結されているのではないだろうか…と。
さて…「もう辞めるから関係ないもん！」って感じのロッシ選手なんですが…
ガブリエレ・デル・トルキオ社長から別れの記念にダッシュボードをもらっとりました。
下がロッシ選手のコメントなんですが…あまり嬉しくないのかなぁ…
《この2年間、これをずっと見てきたから良く知ってる。別れの品にこれを贈ってくれるなんて、なにかのジョークなのかな？》
なにかのジョーク？クリックPrego
