MotoGP

2017 モトGP後半戦、10の見どころ【後半】

『ブルノGP:総合順位は接戦、見どころ満載確実』

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★イタリア衛星放送『SKY』のモトGP専属レポーターことジョヴァンニ・ザマーニ記者が、今シーズン後半9戦の『10の見どころ』を解説した。

★今シーズン前半9戦はタイヤに左右されてしまい、かつてないほどマシンやライダーのパフォーマンスに浮き沈みが生じ、説明しがたい状況とはなったが、その一方で見ごたえある展開となった。
後半9戦はタイトル獲得に向け最有力候補なしで再開されるわけだが、今度はどんな展開となるのか?今週末から始まるブルノGP、そして、11月のヴァレンシア最終戦までを予想してみよう。

[ 前半はこちら ]

6、ドヴィツィオーゾとドゥカティ機は常に速いだろうが…
ここまでの9戦で2勝、総合首位マルケスと6ポイントの僅差で総合3位。ドヴィツィオーゾ以上の勝ち星をあげているのはヴィニャーレスのみである(3勝)。
シーズン前半はライバル陣よりも浮き沈みが少なく、偉大なるドヴィツィオーゾ、そして、偉大なるドゥカティ機が世に知れ渡った。
そして、この「ライバル陣よりも浮き沈みが少なく…」と言うのが問題の核心である。つまり、ドゥカティ機の戦闘力の高さと言うのは、ホンダやヤマハの欠点と関連があるように思われるのだ。
さらに言うならば、今あるものを有効活用し、ライバル陣の不調を上手く利用していたのは、まさにドヴィツィオーゾだったと言うことで、懸念すべきはそこなのだ。
つまり、今後、ホンダやヤマハがパフォーマンスを安定させたなら、ドゥカティ機に表彰台や優勝争いをする力があるのだろうか?
シーズン後半はドゥカティ機に有利なサーキットも待ち受けているのだから、私はあると思う。

7、ロレンソ:メインライダーとは呼びがたい
前半9戦を見る限り、ホルヘ・ロレンソをメインライダーの1人と呼ぶのは難しい…たまに、そう言うこともありはしたが。
ロレンソがドゥカティ機で強い走りをするには、重要な…いや、画期的なモディファイが必要なのだ。大改革なくして、ロレンソがドゥカティ機の強味を活かせるようになるとは信じ難い。
その一方で、ロレンソの努力、献身ぶり、困難を乗り越えようとするあの姿勢は賞賛に値する。これは同選手にとって大きな強みだろう。この状況から這い上がってこそ、まさにホルヘ・ロレンソなのだ。ただし、容易ではないだろうが。

8、クラッチロー&イアンノーネ:変革が必要
ここに至るまで、2人とも、各種理由により期待はずれな状態だ。ただし、クラッチローにもイアンノーネにも、また前を走れるようなライディング能力もマシンも揃っている。
クラッチローは2016年シーズン後半、目覚ましい活躍を見せていた(ブルノ&フィリップアイランドで2勝)。
イアンノーネはここ2戦において、ポジティブな片鱗を見せている(確かに、まだ大したものではないが)。
両選手とも、今以上の結果を出すべきだし、出せる力は備わっている。

9、アプリリア:トップ5への期待
技術的トラブル(レース中の故障が2回)やライダーのミスにより、アプリリアは本来の実力に応じた成果を上げていない。
シーズン後半は、アプリリア機が重要リザルトを獲得することが期待される。

10、モト2/モト3のメインライダー活躍
モト2クラスに関しては、当然、フランコ・モルビデッリのタイトル獲得とペッコ・バニャイアの優勝争い、マッティア・パジーニの上位争い、そして、負傷から復帰したロレンツォ・バルダッサッリ浮上が期待される。
モト3クラスに関しては、ロマーノ・フェナーティが常に上位で戦うことが、また、その他のイタリア人ライダーの更なる活躍が期待されている。残り9戦で、少なくとも4勝をあげる実力はあるのだから。

[ 完了 ]

(2017年08月02日『Moto.it』記事参照)


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さあ、ブルノGP始まり、始まり!!
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POSTED COMMENT

  1. tanaka より:

    ザルコ、フォルガー、ペトルッチ等の名前は上がらないんだね

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