『ロッシ：ホンダ勢が頭痛のタネ』
★5月6日（土）ヘレスGP、ヴァレンティーノ・ロッシ（ヤマハファクトリー）が予選で7位を獲得した。
★当初、ヘレスの各コーナーはヤマハ機のために設計されたように思えたものだが、今日はホンダ優勢だった。
★ヤマハ勢はヴィニャーレス＆ザルコ選手が2列目（4位＆6位）、ロッシ選手は3列目である。
★ロッシ選手のコメント。
「全体的には悪い出来ではないんですよ。乗ってる感触も良くなってるし、ペースもけっこう良い。まぁ、素晴らしいとまでは言えないけどね。残念ながら、予選では完璧ラップは叶いませんでした。5位以内も可能だったんですけどねぇ。」
【ところが…】
「今回の3列目は嬉しくないでしょ。レースが厄介になるから。プッシュしなきゃならないぞって時に、まだ完璧な乗り心地じゃないんですよ。いまだコーナー進入に問題があってね。だから、ここから明日のウォームアップ、そしてスタートまでの作業が重要になってくるんです。」
【明日は気温が上がりそうだが…】
「理屈では、暑くなれば、うちは不利なんです。とりあえず、ホンダ勢のパフォーマンスをちょっと心配してるんですよね。彼らよりも苦戦してるし、ペドロサやマルケス、クラッチローが最高ペースでしょ。ここまでの2戦でヤマハの方が強かったのだとしたら、いまや立場は逆転しましたよ。」
【なんでまた？】
「新しいエンジンでもって、ホンダ機はかなり改善されたんですよ。かなりうちに近い感じで、操縦しやすくなっている。良い仕事をしてますよねぇ。」
【今回、なぜこれほど違いが出たの？】
「つい忘れがちだけど、モトGPって云うのはタイヤが命だから。」
【もしかして2016年版カーカスのこと？】
「月曜日には皆で試してみるけど、重要でしょうね。でも、そんなに大差はないでしょ。大きな差が出てるのは各GPで選別されてくるタイヤの方だから。最初の2戦はうちが有利だったけど、今回はホンダの方なんですよ。常にカードは切られ、それがまた話を面白くしてるってことですよ。」
【今回はどうなりそう？】
「理屈では、レースには固めがベストだろうけど、うちのマシンには無理ですね。コンスタントには走れるが、速くはならない。でも、ホンダ機には向くんですよね。だから、うちはミディアムを有効活用していかなければならないってことです。」
【明日の目標は？】
「良いレースをして、表彰台に上がることだけです。可能ならば…だけど。ペースが互角の選手が多いから。いつものメンバーに、ロレンソとザルコ、フォルガーも入ってくるでしょ。ちょっとした戦いになりますよ。」
（2017年05月06日『Gpone』記事参照）
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