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茂木は大丈夫、食べ物も安全:アダム・ラガ / トライアル世界選手権

トライアル『ラガ:茂木でレースしたけど大丈夫ですよ』




日本はオートバイを制している。そしてまた、日本は今世紀最大とも言える大災害の被害に苦しんでいるのだ。
日本におけるオートバイレースの中心地と言えば茂木であり、毎年ここでスピードレースからトライアルまで各種レースが開催されている。そして現在、ホルヘ・ロレンソやケーシー・ストーナー、ヴァレンティーノ・ロッシ、ダニ・ペドロサらのモトGP選手らが、今年10月2日の茂木GPに参戦するか否かで話し合いを繰り広げているのだ。
ホンダが所有するこの茂木サーキットで先週末、トライアル世界選手権が行なわれた。アルベルト・カベスタニー(シェルコ)選手を除く全選手がタイトルの座を賭けて戦い、第1戦ではトニー・ボウ選手(モンテッサ)が、第2戦ではアダム・ラガ選手(ガスガス)が1位に輝いている。
同サーキットが原発事故の起きた福島から120kmの位置にあるため、両選手ともカベスタニー選手同様に日本遠征を躊躇していたのだが、最終的には茂木界隈の放射線量がローマやマドリッドよりも低いとする報告を受け来日を決めたのだった。

アダム・ラガ選手が当サイトのインタビューに次のように答えている。
「当然のことがなら来日前は、この件について友人やスタッフらと話し合ったし、特に医師や専門家の話も聞きました。そうしたら皆から問題はないと言われてね。
5日間の滞在中、実は毎日、放射線量についての報告を受けたんですが、いつだってローマやマドリッドの数値と同じだったんですよ。それどころか、僕の耳に入ってきた情報によれば、茂木に行くよりレントゲンを撮ったり飛行機で長距離旅行をする方がもっと危険だって言うじゃないですか。」

ポイントリーダーのトニー・ボウ選手と17ポイン差でタイトル争いをしているラガ選手は、こうも話している。
「現地の皆さんは、いつも、とても親切で、言うまでもないことですが我々が遠征して来たことをとても喜んでいました。あの界隈はまったく通常通りで大丈夫なんだと言う印象を与えることは、現地の方々にとって非常に重要なことですから。その件については誰も口にしませんしね。本当に誰も。」
またラガ選手は、現地の食品についても検査が最大限に行なわれていることを挙げ、絶対に大丈夫と説明する。
「全く心配はないからと、全ては非常に詳細に検査されているからと言われました。実際のところ、僕らも心配しませんでしたよ。」

「日本に行きたくないって言う人もいるけど、僕は賛成もしないし反対もしません。ただ中には、旅行の代償が高くつくから行きたくないって人もいたんじゃないかな。」
今回の茂木遠征により何ら影響を受けなかったと安心できるまで10年はかかるだろう。
「もちろん、10年後に自分に何が起きるかなんて誰も保証してはくれません。茂木戦に出ない選択もできたわけだし、だから、そんなことゴチャゴチャ考えても意味ありませんよ。」
レガ選手は疑いなくモトGP選手らに茂木行きを勧めるだろう。ただ、福島関連のニュースがいまだ目を引いているのも明らかであり、まさに昨日、日本の枝野幸男官房長官からは《今後10年間、福島周辺は居住不可能であり、たとえ政府が最善を尽くしたとしても長期間自宅に戻れない住民が出てくることは否定できない》と言う報告が発せられているのだ。
(日本語翻訳:La Chirico / 西語記事:MOTOCUATRO 2011年08月24日




また、くだらない話で申し訳ないんですが
オリジナル記事中、枝野官房長官の名前が『Yuldo Edano』になっていて
一瞬、新しい役職か何かかと思ってしまいました。

今頃、モトGP選手はトライアル選手と連絡取りまくり?クリックPrego
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POSTED COMMENT

  1. テラポンタン より:

    いつも興味深く拝見しています。
    ボウ・ラガ両選手のコメント、とても嬉しく思います。
    反面、記事の最後にあった「福島周辺は居住不可能」との記載にについては、「福島原発周辺」と訂正をお願いしたいです。福島市は原発から60km以上離れており、自分自身は更に近い45kmの距離に住んでいますが、全く普段どおりの生活を送っています。福島県は広いです。世界中に「フクシマ」の名が広まりましたが、危険なのは福島ではなく、福島原発周辺だけです。
    今回の事故で福島=危険の風評を受け続けており、とても残念です。

    個人的には、今の流れのままでmotoGPが予定通り開催されると嬉しいです。

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