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『なぜロッシのイメージカラーは黄色になったのか?』アルド・ドゥルディ

『ドゥルーリ:なぜロッシのイメージカラーは黄色になったのか?』

ヴァレンティーノ・ロッシはロードレース世界選手権に1996年にデビューし、9回タイトルを獲得し(最高峰クラス7回、250ccクラス1回、125ccクラス1回)、2021年末に引退した。

★ロッシ元選手のヘルメットデザインを専任しているアルド・ドルゥディ氏が、伊サイト『Moto.it』の3月10日付けインタビューで次のように話した。

【ロッシ元選手は今年から四輪レースに参戦するが、そのヘルメットも貴方がデザインしたそうで…】
「あのカー・ヘルメットは、ヴァレが『ランチ』で着ているライダースーツにヒントを得たんですよ…水色と黄色でね。
定番テーマの『太陽と月』を、その色でデザインしてみたんです。」

【昨年はロッシ元選手にとって最後のモトGPシーズンだったが、ヘルメットの『太陽と月』デザインもぼかしがかかっていて…ロッシ選手の人生の変遷を表しているような…】
「あの『太陽と月』は、しっかりとした輪郭では描かれてなかったですね…色から色への移り変わりが映えるようにしたんです。
今年はまた、輪郭のはっきりした『太陽と月』に戻しましたよ。」

【ロッシ選手は、どんなタイプの黄色が好みなの?】
「蛍光イエローですね…ただ、たまたま偶然、それを選んだわけではないんですよ。滅多に話さないことなんですが、良かった話しましょうか。」

【ぜひ…】
「私は昔、良くレースを観に行っていて…ケニー・ロバーツのカラーリングが大好きだったんですが…それが黄色だったんですよ。
蛍光イエローではなかったんですが、黄色と白黒のコンビネーションで…美しかったですねぇ。記憶に残っている中でも、1番か2番ってぐらい綺麗でした。でも、ロバーツが引退したら、あまり見られなくなってねぇ。
あれは『Yamaha Usa』が使っていた黄色で、2005年ラグーナセカ戦ではヴァレがスペシャルカラーリングってことで使ってたじゃないですか。
あと、マックス・ビアッジも黄色を使ってたことがあったが、やはり、黄色と言えば、ヴァレンティーノ・ロッシでしたよね。」

【いつぐらいから…?】
「ヴァレはミニモト時代、ケヴィン・シュワンツのヘルメットを使っていたんですが…私はシュワンツのことも担当していたんですよ。世界チャンピオンの時のヘルメットなんかもデザインしましたしね。
その時のヘルメットは、後頭部に蛍光イエローで閃光のようなデザインを描き…当時、蛍光色が爆発的に流行り、私はヘルメットやライダースーツに使いだしてたんですよ。
まずはケニー・ロバーツのファンだったのが、引退後はケヴィン・シュワンツに代わり…それで、シュワンツに蛍光イエローで閃光を描くことを提案してみたんです。」

【そして、ロッシ元選手の方は…?】
「ヴァレはミニモト時代、ケヴィン・シュワンツのヘルメットを使っていたんですが…ヨーロッパ選手権の125ccクラスに参戦する際、私がマシンのカラーリングを担当したんです。
それから、1996年に世界選手権デビューした際も担当し…その時は蛍光イエローを使いましたね。そうやって、だんだん黄色がイメージカラーになっていったんですよ。
理想的な変遷でしたよ…ケニー・ロバーツから始まり、次はケヴィン・シュワンツで、その後、ヴァレンティーノ・ロッシが引き継いでいったわけですから。」

【つまり、貴方がロッシ元選手に黄色を使うように提案した…】
「ヴァレには、ヨーロッパ選手権に出る際に提案しました。
ただ、ヘルメットとライダースーツはダイネーゼで工面してたので、当初、リーノ・ダイネーゼ(※ダイネーゼ創始者)が困ってしまってねぇ…ヴァレはあくまでもグラツィアーノ・ロッシの息子であって、ロバーツやシュワンツとは関係ないわけだから。
だから、私がリーノを説得したんですよ…『大丈夫だから、絶対に物凄いライダーだから』と言ってね。」

【ロッシ元選手のヘルメットを初めて手掛けたのは?】
「世界選手権にデビューした年です。」

【それ以来、蛍光イエローはロッシ元選手のイメージカラーとして定着した…】
「ずっと蛍光イエローですね。ほら、500ccに昇格した年なんか、ホンダのカラーリングにまで入れたんですから。
私が手掛けたんですが…マシンの方は普通の黄色にしたものの、ヴァレがヘルメットとライダースーツには蛍光イエローを入れるって言ってねぇ。写真を見れば、分かるでしょ。
今年のVR46チームと似たような問題ですよね…2種類の黄色を使っているんですよ。」

【貴方がロッシ元選手にデザインしたマシンカラーリングの中で、どれが気に入っているの?】
「ヴァレと一緒にデザインした一連のヤマハ機は、どれも綺麗ですよね。
私はヤマハ専任のデザイナーだったんですよ。日本のヤマハ側からプロジェクトが来た際も、修正作業などをしていました。
アッセンGP用のスペシャルカラーリングなんか、良かったんじゃないんですか。あと、当時のヴァレのチームメイトだったコーリン・エドワーズのヘルメットやカラーリングも担当してました。」

★なお、現在、ドルゥディ氏がカラーリングを担当している選手やチームは以下のとおり。

フランコ・モルビデッリ、ルーカ・マリーニ、エネア・バスティアニーニ、マーヴェリック・ヴィニャーレス、ファビオ・クアルタラロー、アンドレア・ミーニョ。
ヤマハファクトリー、ドゥカティファクトリー、グレジーニチーム等。

(参照記事 『Moto.it』)
(Photo:Site

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POSTED COMMENT

  1. ミラノマルコ より:

    シュワンツの事は何となく意識してるのかなぁとは思ってましたが、もとがUSヤマハのケニーで、デザイナーさんが同じだとは思いませんでした。全てを自分一人の意志で作り上げたとしたら、とんでもない人だと思ってましたが、ゼッケン46の話しもしかり、オマージュや周りの人達みなで作り上げたもので有るのであれば何となくホットするww,

  2. ZC33S より:

    4輪用のヘルメットはベルなんですね…てっきり、AGVを使用しているものかと思っていました。。。

    私の4輪のAGVと言えばラウダのイメージですので、現在では(ショウエイと同様に)
    AGVは4輪用からは撤退してしまったのかな…?

  3. POP84 より:

    確かにググっても2輪の人ばかりでしたね

  4. としあき より:

    今のGPにはロッシ由来っぽいゼッケンナンバーや蛍光黄色多いよねー

  5. タディの星に願いを より:

    画面で見る限りは今ほどのくっきりフラッシュイエローはモビスターヤマハからに見えてた。 それ以前はドゥカティ、フィアット、キャメル、ゴロワーズ
    、レプソル、ナストロアズーロ、アプリリア時代のイエロー含めてカラーコードまで合わせてないかな。 充てるマテリアルで見た目変わるけど。VR46のグッズが一番正しいイエローでしょうね

  6. maxtu より:

    固定ゼッケンはバリー、黄色はケニー、シュワンツ
    500時代からのファンには感慨深いねぇ

    個人的にヘルメットのカラーリングに拘りがあるので興味深い話しでした
    昔はトロイ・リーなんかも一世風靡しましたよね

  7. GON より:

    確かAGVは現在ダイネーゼの傘下で筆頭株主はロッシだったような・・・。
    違ったらすみません。

  8. 田中 より:

    ケニー、シュワンツ、ロッシとゲームチェンジャーの系譜なんだね。

  9. チャオ より:

    HRC時代はハイビスカスとか最終戦でサイケデリックとか
    楽しませてもらった記憶があったので、ヤマハファクトリで
    最後に、モンスターロッシカラーを見たかったなあと。でも
    此処最近のヤマハには、その手の遊び感覚は皆無で、まったく
    そんな話題すら出なかったのがチョット残念だったなあと。

  10. ラック&ピニオン より:

    80年代にヤマハのマルボロカラーがテレビ映りを意識して(それ以前にF1で効果があった)蛍光の赤を使いだしたのが蛍光ブームにつながった記憶です

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