シュワンツ『ロッシはミザノGP直後に引退するだろう』

『シュワンツ：ロッシはミザノGP直後に引退するだろう』

★今シーズン、大苦戦が続くヴァレンティーノ・ロッシ（42才、ヤマハ・ペトロナスSRT）は、7月の夏季休暇中に来年に向けての去就を決断すると明言している。

★ロッシ選手と親しいケヴィン・シュワンツ（1993年、スズキで500ccタイトル獲得）が、最近、独サイトのインタビューで次のように話した。

「今のヴァレンティーノは見てられないですよ。これまで、あんな順位を走っていたことなんてないんだから。予選では後方に沈み、レースでも後方でゴールか、かなりの頻度で転倒してるでしょ。これまでのキャリアで、こんなに後ろにいたことなんてなかったんだから。あれじゃあ、危険なんじゃないかって思えるぐらいでね。
125ccや250cc、500ccに出たての頃だって、あんなに引き離されてたことはなかったはずでしょ。
モトGPに昇格した年でさえ、優勝できてたんだから。あれは、ケニー・ロバーツ・ジュニアがタイトルを取った年でねぇ。ヴァレンティーノはルーキー選手で、序盤はケニーと75ポイント差だったが、その後、かなり追い上げて行って…。
今は戦闘力が高くないだけじゃなく、あんなに頻繁に転倒してるんじゃ…最近の転倒は、まったくもって『らしくない』でしょ。」

【来年、ロッシ選手が自身のチームからドゥカティ機で、異父弟ルーカ・マリーニと組んで参戦すると思う？】
「本人は絶対にないとは言ってないようだが、ただ、2011〜2012年での体験からすると、またドゥカティ機に乗る気があるとは思えませんけどね。
まぁ、確かに当時に比べると、現在のドゥカティ機はかなり改善はされているが。」

【引退の可能性は？】
「もし、まだレースを楽しめそうだって言うのなら…私からのアドバイスは、もちろん、現役継続ですよ。
ただ、私なら、レースでは前に出られない限り、楽しいとは思えないんでね。 後ろを走ってるんじゃ、楽しくなんかないでしょ。『パンパカパ〜ン♪』って音楽が聞こえてくるようなポジションじゃないなら、面白くなんかないから。」

【では、ロッシ選手は引退すると思う？】
「もしかしたら、ミザノGPの直後に引退してしまうかもね。」

【貴方もシーズン途中の引退だったが…】
「1995年シーズンのオーストラリア開幕戦が5位、2戦目のマレーシアが4位、次の鈴鹿が6位だったんですよ。14〜34秒も差をつけられてしまってねぇ。
鈴鹿GP後、帰国の機内で、チームプリンシパルのウェイン・レイニーと一緒だったんだけど…ウェインとケニー・ロバーツはファーストクラスで、私は父親と一緒にその後ろのビジネスに乗っていてね。
そうしたら、ケニーが私の席まで来てくれて、こう言うんですよ…
『ケヴィン、もう操縦していても面白くないんだろ。どうしたいのか、自分を見つめ直してみたらいい。とにかく、もう楽しそうには見えないぞ。走り方とか、どこのグループで戦ってるかとか…もう楽しめてないんだろ。今の君は、もう以前の君じゃない…何も言わなくていいから。見てれば、そう言う意見になってしまうんだよ』とね。
これはね、まさに今のヴァレンティーノの言えることなんですよ。たまに予選でトップ10内には入るものの、レース本番では四苦八苦してるじゃないですか。」

（参照サイト：『Mowmag.com』）
（参照サイト：『Tuttomotoriweb』）
（Photo：Instagram）

来年、ロッシはドゥカティから参戦すべきか？って話は、note『2021ドイツGPまとめ』でどうぞ！