マルケス『もっと速く走ろうとすると、遅くなってしまう』2022カタールGP

『マルケス：もっと速く走ろうとすると、遅くなってしまう』

★3月4日、カタールGPでマルク・マルケス（ホンダファクトリー）がFP1で5位、FP2で2位だった。

★現在、FP総合2位なので、もし土曜FP3で全選手のパフォーマンスが上がらなければ、予選2へダイレクト進出する。

★マルケス選手のコメント。

「レースペースからすると、僕の本当の順位は2位ではないでしょうね。でも、全体的には、思ってた以上の出来でした。目標はトップ10入りして、予選2へ直行することだったんですから。明日、（FP3で全体的に）パフォーマンスが上がるとは思えませんしね。
自分の操縦っぷりには満足してます。まだ変な操縦をしてるけど、おいおい良くなっていくだろうから。そこが重要ですからね。」

【身体の調子はどう？】
「1回目のテストの時と比べたら、物凄く良くなりましたよ。通常、最初の冬期テストから開幕戦までの間に、それほど良くなったりはしないものなのに…でも、冬季間中にろくにトレーニングをせず、ソファーでごろごろして過ごしてると、1ヶ月の間、動きまくっただけでかなり良くなるものなんですねぇ。
今日はセパンテストの時より、かなり上手く操縦できてました。あとは、今回の3日間でどれぐらい腕力がついてくれるかですよねぇ…でも、とにかく、今は肩に痛みが全然ないんですよ。こんな感じは初めてです。
けっこうハッピーな気分ですよ…今日は体調に煩わされることなく、思い通りの操縦ができてたんで。」

【2022年版ホンダ機だと、貴方の場合、ライディングスタイルを変えなければならないの？】
「そうですね。コーナー進入の際、今はあまりプッシュしてないんですよ…以前は、その辺りがけっこう速かったんですけどね。
まぁ、今は奇妙な手応えだなぁ〜って感じで…フロントの感触がつかめないんです。限界点が掴めないもんだから。フロントタイヤをどう言う風に使えば良いのか、まだ良く分からなくって。
正直なところ、ゆっくり走ってるような感じなんですが…でも、タイムは出てくれるんですよ。その辺は良いことですよね。ただ、もっと速い走りをしようとすると、遅くなってしまうんです。変でしょ。
僕はまだ、このマシンのフルパワーを使いこなせてないって感じなんです。」

【2022年版ホンダ機は戦闘力が上がっているの？】
「昨日、会見で言った通り、ホンダは素晴らしい仕事をしてくれました。本当に感謝しています。1年でここまで大幅に変えることのできるメーカーは、ホンダだけだと思いますね。
まるで他のメーカー機に乗り換えたんじゃないかって思うぐらい、ガラリと変わったんですから。本当に素晴らしいですよ…本当に素晴らしいことを成し遂げてくれたと思います。
あとは、適切なセッティングを探り出さないと。例えば、今日はマンダリカテストの時のままの設定で走ってみたんですが、周回ごとにどんどん速くなっていってました。
明日はセッティング作業を始めていこうと思ってます。とにかく、まだ、ここカタールで最速グループには入ってませんからね。
ヤマハとスズキがレース距離では、うちよりしっかりとした速い走りをしているようだから。」

【ドゥカティ機について、どう思う？】
「レースが終わるまで、発言は控えておこうと思ってます。まだ金曜日ですしねぇ。
本来の状態ではないのだと思いますけどね…特に、（ドゥカティ得意の）カタールなんですから。
トラックのグリップは、この3日間で良くなっていくだろうから…つまり、トルクを活用できるようになっていくってことですからね。」

（参照サイト：『Moto.it』）
（Photo：Instagram）

マルケスは2022年版ホンダ機だと遅くなってしまうのか？って話は、note『2022 セパン＆マンダリカテストまとめ』でどうぞ！