『ホンダにとってもミルにとっても、他に選択肢はないのだが…』パコ・サンチェス

『サンチェス：ホンダにとってもミルにとっても、他に選択肢はないのだが…』

★2023年に向け、ジョアン・ミール（スズキファクトリー）のシートがいまだ決まらない。しばらく前からホンダ移籍が確実視されているものの、いまだ発表がないのだ。なお、ミール選手にしてもホンダにしても、今のところ、他に選択肢はない。

★ミール選手のマネージャーであるパコ・サンチェス氏が、YouTube『TR MotoGP』のインタビューで次のように話した。

【ジョアン・ミールのホンダ移籍はどうなっているの？】
「アルベルト・プーチ（ホンダ・チームマネージャー）に訊いて下さいよ。なぜ決定がこれほど先送りになってるのか、私には分かりません。
ペドロ・アコスタのせいではないと思いますよ…もう1年モト2参戦でしょうからね。モトGP昇格はまだ早いでしょう。将来有望なビッグライダーだが、まだまだ経験を積む必要があるでしょ。あんな若い選手にホンダの重圧を背負わせるなんて無理だろうし、本人だって馬鹿じゃないんだから。」

【ミール選手はマルク・マルケスに対し、脅威を感じているの？】
「ジョアンはびびったりなんかしてないですよ。もちろん、マルケスがずっとあのマシンに乗ってきてることは分かっているが、もう、ホンダと契約するか、就活浪人になるかの二択だってことも本人は分かってますから。
B案なんてものはないんですからね。」

【ヤマハやドゥカティとも話してみたの？】
「スズキがモトGP撤退を決める前、ヤマハのリン・ジャーヴィス（マネージングディレクター）と話してみたんですが…モルビデッリが2023年もヤマハ継続だからって言われました。
その後、スズキの撤退発表の後に、ドゥカティのパオロ・チャバッティ（スポーツディレクター）と話してみたんですが、『うちは異なるフィロソフィのメーカーだから、ミールとは交渉しない』ってはっきり言われましたよ。」

【ホンダとの話し合いが決まらないないのは、金銭的な問題？】
「当然のことながら、金銭面に関し、ジョアンはルーキー選手のようなコンディションではないですからね…世界チャンピオンなんだから。
ホンダと言うのは世界でもNo.1メーカーでしょう…まぁ、厳しい時期に直面する可能性と言うのは常にあるわけで…。
スズキが『アトレティコ・マドリード』だとしたら、ホンダは『レアル・マドリード』か『FCバルセロナ』なんだから…とにかく、毎年タイトルを獲得しなければならないわけでね。2位では駄目なんですよ。
まぁ、だからスカッと決まらないと言うことなのか…もしくは、決定権があるのが1〜2人ではなく、指揮を取っているグループ全員と言うことなのか…。」

【現在、どう言う状況なの？】
「（ホンダの）No.1ライダーに一連のゴタゴタが起きてしまい、今後どうなるか分からない状況であり、なおかつ、それが誰の責任と言うわけではありませんからね。
そこのマシンで勝ち続けていたNo.1選手が不在と言うことは、マシン開発は道に迷ってしまうわけでしょ。既にダニ・ペドロサを失い、その後、ホルヘ・ロレンソやポル・エスパルガロが入ったものの、2人ともタイプが違うライダーだから。
ポルはリアを駆使して走るタイプだし、マルケスはフロントの方で…それでマシンに変更を加えたところ、思っていたような結果を出せずにいるわけでね。
負のスパイラルに入ってしまうと、すべてが悪い方に行ってしまうものだから。」

【とりあえず、マルケス選手のリハビリは順調そうだが…】
「早く復帰して欲しいもんですよ…モトGPのアイコン選手なんですからねぇ。
ヴァレンティーノ・ロッシを失った今、マルケスまで失うわけにはいかないでしょう。」

（参照サイト：『Gpone』）
（Photo：Instagram）

ドルナとスズキの話し合いが決まらず…パドック内に飛び交う妄想は？って話は、note『2022 ドイツGPまとめ』でどうぞ！