ペトルッチ『モトGPとSBKの違いは…』

『ペトルッチ：モトGPとSBKの違いは…』

★ダニーロ・ペトルッチ（32才）は、2023年はSBKに『Barni Spark Racing』チームからドゥカティ機で参戦しており、ここまで2ラウンドの戦績は以下のとおり。

オーストラリア（2/24〜26）
レース1は８位、レース2は９位、スプリントレースは１１位。

インドネシア（3/3〜5）
レース1は5位、レース2は6位、スプリントレースは10位。

現在、総合8位（36ポイント）

★ペトルッチ選手は2021年末までモトGP参戦し、2022年序盤はダカールに参戦、それ以降はアメリカスーパーバイク選手権（Moto America）に参戦して総合2位を獲得した。

★ペトルッチ選手が、伊サイト『Gpone』の3/16付インタビューで次のように話した。

【今年からスーパーバイク世界選手権（SBK）に参戦しているが…】
「去年はアメリカで走ってて、観客の熱気とかが少なかったんですよねぇ…大勢の前を走るってことが、あまりなくて…。
（SBKの方は）オーストラリアもインドネシアも大勢が観に来てくれて、素晴らしかったですよ。」

【モトGPとSBKはどう違うの？】
「フォーマットが完全に違いますね…SBKの方は1回のレースウィークエンドで3戦やるから。
ピレッリのタイヤは1周目からしっかりとした信頼感なんですが、とは言え、きちんと理解しておく必要はあります。
あと、特に『スーパーポールレース（短距離レース）』は初めての経験で…なんか、もみくちゃにされるって感じなんですよ。
ちょっと衝撃でしたね…とにかく、毎回3レースやって、選手はそれに立ち向かい続け、『スーパーポールレース』なんか、全コーナーが最終ラップの最終コーナーみたいなんだから。
とにかく、そう言うメンタルにする必要があって…まぁ、確かにちょっと理解し難い進め方ではあるんですけどね。
でも、もうちょっと走り込めば、確実にこのマシンとタイヤを活かすことができるだろうって…すぐに思えたんで、そうなれば諸々は解決するでしょ。」

【モトGPはどんな感じだったの？】
「モトGPでドゥカティのファクトリーチームに入ったら、とにかく、勝たなければならないんですよ。当然、勝ってる時や勝てそうな時はOKだけど、10位前後をうろうろしてたら問題なわけでね。
モトGPでは2020年にリアタイヤが変わって…そのせいで失速し、苦戦するようになってしまったんです。
スピードが上がらないってことは、トラックの内外でいつも以上に頑張らなければならず…。
なにかと上手くいかなくなってくると、精神的にかなりキツいんですよ…とにかく、モトGPって言うのは多くを求められるわけだから。
もうどうにもならなくなって…KTMでの1年なんか悲惨でしたよね。
結局、その後、ダカールの方に出て、それからアメリカスーパーバイクに参戦し、やっと『まだまだ良い線いけるぞ！』って気持ちになれたんです。
それでSBKにフル参戦することにして、しかも、チャンピオンマシンでね。これは正しい選択だったと思いますよ。
まぁ、ちょっと年は取ってしまったけど、以前より落ち着きも出てきたし、過度な期待もしなくなったし…今、自分がやってることは良い感じだなって思えますね。」

【では、このままSBK参戦を続けていくの？】
「しばらく続けたいと思ってます。以前から言ってることだけど、確か、モトGPとSBKの両方でレース優勝したことがあるのって18選手いるはずだから…そのうちの1人になりたいんですよ。
今はまだ難しいけど…もう少し時間はかかるだろうけど、でも、それがここでの目標なんで。」

【アンドレア・イアンノーネがSBK復帰を目指していると言う噂だが…】
「絶対に、なにかしら手を考えているでしょ。レース復帰して欲しいと思いますよ。モトGPで一緒に参戦していたんで、才能あふれる選手だってことは良く分かってますからね。
あんなことになってしまって残念だったけど、とにかく、復帰できると思いますよ。」

（参照サイト：『Mowmag.com』）
（Photo：Instagram）

モトGPのスプリントレースまとめについては、note『スプリントレース賛否両論、批判続出！！』でどうぞ！