
『アレックス・マルケス:なぜ兄マルクはアラゴンでこんなに速いのか?』
★6月6日(金)、アラゴンGPのモトGPクラスでアレックス・マルケス(ドゥカティグレジーニ)が、午前セッション(FP1)2位、午後セッション(PR)2位だった。
★両セッション共、首位は兄マルク選手だった。
★午後セッション終了後、兄マルク選手が次のように話した。
【アラゴンは絶好調だが…どうやったら左折コーナーで、あんなに引き離していけるの?】
「勘で上手く走れるコーナーもあって…例えば、第9/10コーナーとか第16/17コーナーなんかは楽に走れますね。
新タイヤの時はタイトな走りができるものだけど…もうちょっと走り込んだタイヤだと、できるだけ距離を走ろうと思ったら少しゆとりをもって走らないとね。
秘密も何もないんですよ…ごく自然に楽にできるんだから。とにかく、僕は常にこんな調子で、他の選手らがどんどん迫ってきてるって感じです。このまま作業を続けていかないとね。」
★午後セッション終了後、弟アレックス選手が次のように話した。
【午後セッションで兄マルク選手と0.2秒差だったが、ペース面はあまり芳しくないようで…】
「リズム的に0.5秒の差があると、けっこう引き離されてしまいますからね。
午前セッションでは0.9秒差だったでしょ…その後、2019年のFP1データを見てみたら、(兄マルケスは後続を)1.6秒引き離してたんですよ。
だから、『僕の方が迫っていけてるからポジティブだ』って思ってました。
ここでの兄は凄まじいですからね…兄のデータは見れてるんで、兄が速いコーナーで僕も強い走りをしようとトライしてます。
理屈では簡単だけど、実行するのは本当に難しくって…。」
【なぜ兄マルク選手は、あんなに速いの?】
「タイトなライン取りをしてるんですよ…つまり、短い距離で走れてるんです。でも、通常、そう言うことをするとスピードが少し落ちてしまうんですが…兄の場合はイン側のラインで走れるんで、僕らよりも速いんです。
バンク角をフル活用させて、タイヤを滑らせることなく超スムーズな操縦をしてるんです。左折の長距離コーナーなんて、引き離しまくりですからね。
だからこそ、第10コーナーには兄の名前が付けられてるわけで…あと、第16/17コーナーと最終も速いですよ。
第8/9コーナーのシケインも凄いんですよねぇ…僕も迫っていこうと頑張ってるけど、簡単な話じゃなくって。毎回、フロントが切れ込むような感じになるもんだから。
兄にはあそこのラインを、超速でタイトに走れるだけの自信とコントロール力があるんですよ。」
(参照サイト:『Corse di moto』)
(Photo:Instagram)
う~ん、マルクの左コーナーはもはや神業レベルなのか?
誰もついていけない気がしてきたなぁ~